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2019-07

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第5部 961-964 許銘傑のオレが豊田さん!2-68 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 クライマックスシリーズについて書く前に、
まずはWBC日本代表の監督問題に触れておきたい。
WBC体制検討会議というのが先日行われましたが、
オレはこの会議には期待しておったのです。
加藤良三コミッショナーが中心にいてリーダーシップを発揮して、
前WBC監督の王さん、現役監督としてNo.1の実績を持つノムさん、
GMと監督両方の経験があって明治の先輩だから星野さんにニラミも効く高田さん、
オリンピック日本代表監督の経験がある野村謙二郎さん。
そして、仲良し三人組でカレーを食って金もうけでお馴染みの星野さんです。
さすがにこのメンバーでは星野さんも自分がやるとは言い出せないだろうし、
まったく不透明に監督を決められるよりはいいだろうと思っていた。
しかし、フタを開けてみれば、監督は星野さんでほぼ決定みたいな空気になっていましたねえ。

 これについてオレにはひとつ疑問があります。
オレはこのWBC体制検討会議のあと、
インターネットでこの会議についての結果を見たのですが、
「監督は今月中に決めなければいけないという話になった」
「王さんが現役監督は難しいと言った」
「加藤さんがこの大会は厳しい大会になる、最終的には自分の判断で監督を決めると言った」
という3点しかその時点では各紙とも書いていませんでした。
オレは、この3点については別に異論はない。
監督は今月中に決めなきゃいけないだろうし、現役監督は難しいと王さんは前から言っていたし、
前回のチャンピオンチームだから厳しい大会になるのは当たり前です。
だから、この結果を見て「割と当たり前のことしか決まらなかったんだなあ」という
感想を持ったのです。
しかし、翌朝新聞を見てオレはひっくり返りましたよ。
「WBC星野監督有力」、サンスポが一面にドーンとやった。
サンスポお得意の例のヨタ記事かと思ったら、結局他紙が追随して、
いつの間にかWBCの監督は星野さんがやるのが既定路線みたいになってしまいました。

 疑問というのは、ここのポイントです。
翌朝、サンスポがドーンとやってからも、他紙が追随してからも、
この日の体制検討会議で話されたことは上記の3つしか挙がっていない。
しかし、この3つからどうやったら「星野監督有力」という結論が出てくるのか、
オレにはそれがわからんのです。
現役監督は難しい、から、監督は星野さん、までは相当な飛躍がありますよ。
現役監督は12人しかいないけど、元監督は山ほどおるもの。
実績面で星野さんより上の人を挙げると、実は勝利数ではノムさんと上田利治さん、
王さんと長嶋さんしかいないのですが(06年終了時点)、勝率で言えば落合さんや岡田さん、
廣岡さん、森さん、伊東さん、王さん、権藤さん、ボビーなどは星野さんより上に来る。
現役を抜いて、ここ10年で監督をやっていた人だけ挙げても、岡田さん、伊東さん、
王さん、権藤さんは星野さんより実績が上です。
じゃあ、星野さん有力なんて一概には言えんはずでしょうが。
何より、前日の段階では星野さん有力なんて話は出ていなかったのに、
追加情報なしで「星野監督有力」といきなりなったのがどうも怪しい。
どこか全然別のところからそういう話が出てきたんじゃないかと勘ぐらざるを得ないでしょうが。

 勘ぐればまだありますよ。ノムさんがこの会議を「出来レースなんじゃないの」と激白しました。
聞けば、話をしていたのは野村謙二郎さんが全体の8割だという。
「野村謙二郎は話すのが好きなんだな」なんて言っていましたが、
周りの大先輩たちを押しのけてまで話しまくるというのはどういうことなんでしょうか
(元から話は長いですが)。
野村謙二郎さんは広島カープ出身ですが、日本テレビの解説者です。
そうすると、そこに例のナベ田ツネ衛門さんの影がチラチラするでしょう。
WBCのコーチ手形ぐらいはもらっているかもしれない。
そういえば高田さんだって元巨人だし、考えたくないけど王さんだってそうです。
ノムさんの言うように、星野さん再登板を前提にこの会議が開かれたということも、
無い話じゃないでしょうが。
 あくまでこれはオレの勘ぐりですよ。
でも、情報からいろんなことを推測して行くとこんなことも考えてしまうのです。
guessの勘ぐりというぐらいですからねえ。

 まあ、王さんに関して言えば、王さんは優しいし信念の人だから、
「センちゃんにもう一度やらせてやろう」と思っているかもしれませんが、
その「もう一度やらせてやろう」でホークスが何試合落としたかね。
現役監督は難しい、難しいというけどもう王さんは現役監督じゃなくなったんですよ。
岡田さんもいるじゃないの。
かなり多くの野球ファンが星野さんのことを完全に見限っているこの現状を、
王さんには何とかわかってもらいたい。

 そう思っていたら、見限っていたのはファンだけじゃなかったようです。
イチローさんが「現役監督から選ぶのは難しい、では最強チームが出来るとは思えない」
「WBCはリベンジの場ではない」と至極もっともなことを言ってました。
いやあ、これが言えるのはイチローさんしかおらんよ。
他の人が何を言っても「じゃ、出なきゃいい」になるだけでしょうが、
イチローさんの言うことはさすがに無視できんもの。
前もAERAが「イチロー、星野監督ならWBC出ない」なんて報道してましたが、
イチローさんがそれを裏付けるコメントをした形です。
オレはね、このイチローさんのセリフが、王さんに向けての叱咤激励に聞こえるのです。
「王さん、星野さんがいいなんてそんなこと言わないでくださいよ、
 4年前は王さんの旗の下だからみんなが団結した。もう一回王さんの下で戦って、
 一緒にまた世界一になりましょう」
イチローさんはこう言いたいんだと思う。
さすがイチローさん、その存在感はハンパじゃなかった。
これで空気が一変した感がありますねえ。
大輔も続いて同じようなコメントを発し、
選手側からは完全に星野さんNGのメッセージが発信されたことになる。
王さんはこれを受けて「イチローの言ってるのはまともな話だ」と完全に同意を示した形です。
イチローさんの発言が、山を動かしたんですよ。これがスーパースターというものです。
そのスーパースターは、ちゃんとお客さんの考えていることをわかっているのです。

 何度も言いますが、プロ野球というのは興行です。
興行というのはお金をもうけるビジネスですが、それは夢を売って、いただくお金です。
プロ野球の第一義は、お客さんに楽しんでもらうこと。
ならば、ファンの多数が望んでいない星野監督で、ファンは夢を托せるんですか?
ネット上では、「星野仙一氏のWBC監督就任に反対します」という署名運動まで
展開されているというじゃないの(オレも署名してきました)。
また、今週末にファンの有志が東京ドームに集まってデモ行進をやろうという流れもあるらしい。
オレは、見れば見るほどWBC監督問題が、04年の球界再編騒動に見えてしょうがないんですよ。
あの球界再編騒動、近鉄ファンとブルーウェーブファンの心に深い傷を負わせ、
カブレラも書いていたけど選手の心にまで傷を負わせて、結果誰が何を得たんですか?
もう、オレはあんな悲しい経験はしたくありません。
理屈の上でも、経験則的に見ても、ファンの意志はいつだって尊重されるべきなのです。
星野さんも、いい加減に空気を読んでください。
球界で空気を読まないのはロッテだけで十分です。
「周りから推された」形をムリに作ってもう一度監督をやっても、
選手もついてこないしファンもついてこない。
もちろんWBCで勝てるわけがないし、巨人の監督もオジャン、コミッショナーもオジャン、
選挙もオジャンです。
前も言ったけど、その賭けに負けた星野さんは潔く去るしかないのです。
星野さんを推してる人たちは、もうこれ以上星野さんを推しても
星野さんを傷つけることにしかならん、ということを理解しなきゃいけません。

 さて、星野さんについて書いているうちに、クライマックスシリーズについて書くスペースが
ほとんどなくなってしまいました。
ライオンズは苦しみながらもようやく王手をかけました。
もうここまで来れば勝ち方がどうなんて言ってる場合じゃない。
ダルビッシュに完全に崩された打線も、ようやく目覚めました。
できればまたダルビッシュが出てこないうちに何とかしたいよねえ。
次は涌井とグリンですが、第1戦の再現と行きたいものです。
第2戦の誤審問題についても触れたかったのですが、紙面が尽きました。
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第5部 920-924 許銘傑のオレが豊田さん!2-67 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 クライマックスシリーズ第1Sは見事日本ハムが勝ち上がりましたねえ。
ダルビッシュを避けて、小松を2戦に持っていったことに対しても
いろいろな考え方はあると思いますが、オレは今回はしょうがないと思いますよ。
どっちにしろダルビッシュも藤井も打てなかったんだから。
ダルビッシュに対しても攻略の端緒をたびたび作っておきながら、
結局犠牲フライでしか点が取れなかったし、
藤井に対してはもう完全に抑えられていたもんねえ。
悔しいでしょうが、これはもう仕方ないと思うしかない。
小松や近藤、岸田、金子、打線も小瀬に一輝、大引、ローズと若い選手も多いんだから、
経験を積んで来年以降に期待です。

 オリックスはミスも犯したけれども、
今後のさらなる躍進を予感させる数々のプレーを見せてくれました。
クライマックスシリーズで初めてオリックスを見たファンの皆さんも、
これは楽しみだと思ってくれたんじゃないでしょうか。
いいもん見せてもらいましたよ。
一戦目の大引のノーステップスロー、あれは素晴らしいプレーだった。
あれは動きにひとつでもムダがあったらアウトにならないケースです。
一瞬大引が小坂さんに見えたもんね。
となりの北川さんの見た目が初芝さんっぽいのもあったんでしょうが。
 もうひとつ、小坂さんが降臨したプレーがあった。
もちろん2戦目の2回の後藤です。あのプレーはとんでもないね。
打者がスレッジですから、若干ショートも右に寄っていたでしょうが、それにしてもよく取った。
それをまた、バランスを崩しながらも倒れずに、回転ジャンプで一塁にキッチリ送球した。
あれはね、そうできるプレーじゃないですよ。
もっと守備範囲の広い選手ならもっとうまく捕るかもしれんけど、
ショービジネスなんだから「上手く見せる」のも大事な資質です。
球場は拍手喝采でしたが、あれは拍手喝采に値するプレーですよ。
そのあと濱中とぶつかってフライを落っことしてましたが、あれも含めて後藤の魅力でしょう。
あんなに守備がヘタだった後藤がこんなプレーをやるようになるんだから、
やっぱり練習ってのはするもんです。
打撃も成長したし、今年の快進撃は後藤がいなければなかった。
現在スカウトとして頑張っている後藤光貴さんのぶんも頑張ってほしいよねえ。

 日本ハムの糸井のプレーも素晴らしかった。
2戦の6回、下山さんのライト前ヒットでセカンドを蹴った一輝を
みごとワンバウンドのストライク返球で刺したんですが、
やっぱりあの身体能力はタダ者じゃありませんね。
あれで打撃が安定すれば、それこそ球界を代表する大スターになるでしょう。
今後の球界を担っていく新しい人材が誕生したのは喜ばしい限りです。

 しかし、オレは寡聞にして知らんのですが、
どうして今年のクライマックスシリーズはこんな日程なんですか?
第1Sが終わった後、もともと中3日空けて第2Sが始まる日程でしょう。
第1Sが2試合で終わっちゃったから、4日も空くことになる。
これ、優勝したのがライオンズだから言うわけじゃないですが、これは優勝球団に不利ですよ。
たとえば、昨年のクライマックスシリーズ、第1Sの勝者はロッテでしたが、
先発投手は俊介、コバヒロ、成瀬の順でした。
中2日空けて、第2Sの1戦目の先発は久保とダルビッシュ。
2戦目に中4日でコバヒロが出てきましたが、これは第1Sで1回1/3で降板したからです。
3戦目に中6日で俊介がやっと出てきたわけですが、
第1戦でエースが使えるか使えないかというのは大きな差です。
06年は涌井を第2Sに当てるために松永やら西口さんやらを投げさせて
伊東さんがたいがい批判されましたが、
これほどにクライマックスシリーズでの先発投手繰りというのは悩ましいものなのです。
逆に言うと、そこが見るほうとしても醍醐味であり、チームとしては頭の使いどころじゃないの。
 今年の日程で言うと、ダルビッシュが1戦目から使えるのは途方もなく大きいですよ。
まして球場は大宮球場、これについてはいろんな見方があるからいいとも悪いとも言えんけど、
少なくとも選手からすればわずらわしさのほうが大きい。
ホームアドバンテージなんかないも同然ですからね。
ダルビッシュは屋外が苦手、ってのもありますが、そういう問題でもないだろうと思うし、
何だかよくわかりません。
ただ、今年このルールでやらなければイカンというのは決まっているわけだから、
これは何とか頑張るしかない。
ケガ人続出でライオンズも苦しいけど、
優勝チームとして恥ずかしくない戦いをしなければいけません。

 まあしかし、ダルビッシュひとりの問題でここまで有利不利が出てくるというのも、
やっぱりダルビッシュが本当に球界一の大エースだからですよ。
きっとワクワクするような対決になると思う。
まずはその位置に今年ライオンズがいられることを喜んで、そして勝つ。これしかありません。

 セリーグも巨人が見事な逆転優勝を決めました。よくあきらめずに戦いましたよ。
どこかの放送局がメークレジェンドなんて言ってましたが、たしかにこれは伝説的な優勝です。
そして、優勝を逃した岡田さんはお辞めになるそうですが、
まだ若いんだから、もちろん将来戻ってくることが前提でしょう。
ネット裏か、どこになるのかわかりませんが、とにかく柔軟な野球を勉強して帰ってきてほしい。

 しかし、巨人の優勝に関しては、オレは非常に腹立つことがあります。
優勝監督もハラタツと言うくらいですから。
日韓ヒュンダイとかいう夕刊のタブロイド誌があるでしょう。
オレは日本人ではないので、正確に何と読むのかはわかりませんが。
この新聞はね、「巨人が絶対に優勝できない100の理由」という記事を連載していたのです。
まあ、あることないこと、ないことないこと、とにかく巨人を貶せば何でもよし、の
妄想タップリなヨタ記事を書きまくっていました。
タモリフジの江尻さんみたいな提灯記事も困りますが、これはこれでヒドイ記事が毎回載っていた。
オレなんか巨人に何の縁もないのに、読むたびに胸糞悪くなっていたものです。
 しかるに、今年巨人は見事に優勝を勝ち取った。
オレはね、ヒュンダイがどんなことを書くか楽しみにしておったのです。
まさか、何日か前まであれだけギャーギャー書いておって、
ケツをまくって逃げることだけはせんだろうと思っていました。
オレはまだヒュンダイを信じていたんですよ。いやしくもマスコミ、社会の木鐸だもの。
 ところがね、巨人が優勝した次の日の日韓ヒュンダイは、
そっくりそのまま阪神・岡田批判にすり替わっていた。
これはね、腹が立つを通り越して呆れましたね。
じゃあ、自信満々に書いていた昨日までの記事はなんだったんですか?
結果が出てもまだ批判するというならスジが通ってるからまだわかりますが、
何事もなかったように阪神批判にすりかえている。

 挙句の果てに「日刊ゲンダイ本紙を脱帽させた優勝巨人の伏兵4人」なんて提灯記事を、
例によって上から目線で書きなぐっている。
鈴木尚、越智、山口、坂本の四選手の大活躍を
「恐らく原監督も見抜けなかったであろう」なんて書いてますが、何のことはない、
原監督は見抜いていたから調子が悪い時でも使い続けたわけでしょうが。
もう、ここまで来ると反吐が出るよ、マジに。
 日韓ヒュンダイは麻生総理に対しても
「頭の構造に問題がある。即刻辞任してオツムの中身を見てもらえ」なんていう
訴えられてもおかしくないような記事を書いているし、自民党に対してもそうです。
宮崎の東国原知事に至っては、人格攻撃にとどまらず
「選んだ宮崎県民は痴呆症だ」とまで書いていました。
これはすごいよ。民主主義すらも否定している、国辱ならぬ県辱記事です。
だいたい痴呆症の人にも失礼じゃないの
(いまは日本語では認知症というそうです。つまり二重に失礼です)。
オレは政治のことはよくわからんし、
麻生さんや自民党や、東国原さんが正しいかどうかはわかりませんが、
だからってオツムの中身が問題だとか、
選んだ県民は痴呆症だとまで書く人のオツムの中身のほうがよほど問題だと思うよ。
もう、あれは新聞だと思うから腹が立つんでしょう。
風呂の焚きつけにするか、石焼いもをくるむのに使うぐらいしか使い道がない。
このエコの時代に紙とインキの無駄ですから、
いっそ白紙かスーパーのチラシを配ったほうがナンボか役に立つと思います。
他人をクソミソ書かなきゃ売れない、というのならそんなのはやめてしまえばいい。
誰も困りません。

 そんなわけでオレは日韓ヒュンダイにものすごくガッカリしていたのですが、
台湾からもまあガッカリするニュースが飛び込んできましたねえ。
もちろん米迪亜ティーレックスの八百長事件です。
詳しいことはオレにもよくわからないのですが、
なんだか球団ぐるみでやってたんじゃないかという話まである。
オーナーの施建新さんも拘束されたんだとか。
球団に暴力団がらみの人間を役員に送り込んでいたらしい。
親会社の賽亜数位科技自体は別に八百長を目的として球団を買ったわけではないようですが、
雇われオーナーだった施建新さんが悪意だったということなんでしょうねえ。

 あのね、元職棒在籍者としてこれはふざけるなですよ。いくらなんでもこれはひどい。
いいですか、職棒はね、定着してきちゃあ八百長で潰れかける、
また定着したら八百長で潰れかける、こんなことばっかりやっとるんです。
だから、台湾ではみんな職棒を見ないで、メジャーリーグばっかり見てるのです。
その歴史を踏まえたうえで、まだ八百長を繰り返すというのはどういうことですか。
なあ、お前は職棒を潰す気か?ですよ。
オレはこの事件が報じられてから、ティーレックスの前身、誠泰コブラスの元監督、
郭泰源さんに連絡を取りましたが、
まあ郭さんの嘆きっぷりったらなかったねえ。よりによって球団ぐるみだもの。
オレも前身の台中金剛の出身ですから、オレも身を切られるような思いがしますよ、マジに。
これ、このまま行けば球団お取り潰しですよ。
罪から言えば関係者は市中引き廻し、打ち首獄門でもいいぐらいですが、
そんなことやったって離れたファンは戻ってこない。本当に、とんでもないことをしてくれたものです。

 この職棒の八百長問題に関しては続報待ちですが、
どっちにしろ気分が晴れるような話が出てくるとも思えない。
オレたち選手はとにかく目の前にあるボールを投げ、打つしかありませんが、
ここまでバックヤードから足を引っ張られるとゲンナリするしかなくなる。
しかし、オレたちが相手にしているのはいつも球場に来ていただいたり、
テレビで見てくださっているお客さんです。
まずはオレも含め、ライオンズの選手たちは目の前のクライマックスシリーズを
一丸となって闘いたいと思います。

第5部 869-873 許銘傑のオレが豊田さん!2-66 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 パリーグはさきほどすべての球団が日程を終了しました。
最終的にこんな順位になると戦前に予想していた人がいたでしょうか。
自慢じゃないけどオレも予想してませんでしたよ。
本当にホークスが最下位で終わるとはねえ。時代は変わるもんですよ。
さて、日程を消化したところから、順に第一弾の戦力外通告がなされています。
先陣を切ったのは楽天、ロッテ、そしてライオンズでした。

 何人かピックアップしていきましょう。木村考壱朗、と聞いて何のこっちゃ、と思ったのですが、
これはあの木村一喜じゃないですか。
広島をクビになって、トライアウトで楽天に入って、開幕一軍を果たしたとのことなので
良かった良かったと思っていたのですが、そういえばその後を聞かなかった。
一軍でも数試合しか出ていないけど、二軍でも7試合しか出ていないんですねえ。
なんでチャンスがチャンスもらえないんだろう?と本人は疑問だったかもしれない。
例によって、野村さんの森伊蔵でも飲んだんじゃないかと思いますが。
 沖原さんはトレード移籍組でした。楽天1年目に奮闘していましたねえ。
それから、西口さんの28人目になったのもたしかこの人ですよ。
正直、阪神時代はドングリでしたが、楽天に行って輝いた
(実は、成績は阪神時代と楽天時代でそう大きくは変わらないのですが)人です。
初期楽天を支えた功労者ですよ。今後についてはよくわからないけど、
もともとプロ入りが遅いからすでに結構なベテランですもんねえ。
 引退から不死鳥のように戻ってきた高波さん、チーム14位の出場数でありながらの
戦力外通告は無念でしょうか。
一度はサラリーマンになっておきながら、ノムさんに請われて戻ってきた、
その二年は純粋に儲けものと思っているのかもしれない。
まっすぐ走れば日本一の森谷、デッドボールの鷹野さん、それから吉岡さん、という元近鉄組も、
だんだんいなくなってしまうんだなあ。
 吉岡さんはまだ現役続行を希望しているんだそうです。
この人、89年の最強ドラフト組のひとりなんですよねえ。
現役では前田智徳さん、種田さん、井上一樹さんしかもう残っていませんが、
まだ現役にこだわるのも吉岡さんらしくて良い。

 そういえば、オリックスの戦力外は吉川、平下、筧、吉良、と全員近鉄組じゃないの。
吉川といえばちょうど近鉄とオリックスの激動期に馬車馬のように投げていた印象です。
オリックスでも初めはよく投げていましたが、
そういえば最近名前を聞かなくなっていた。
ウエスタンではそれなりに投げていたみたいですが、どうしたんでしょうねえ。
平下も吉井さんとのトレードがなければあの年でクビになっていたでしょうから、
そういう意味ではよく持ったほうかもしれない。
結局、素晴らしい「気がした」で終わってしまったのが残念です。
阪神時代やオリックス時代は正直印象がないけど、
ロッテ時代の1年目はたしかよくお立ち台に上がっていたハズです。
あの時はたしかに「素晴らしい平下」だった。
筧はチーム事情でいろいろな所をポジションをたらい回しにされて、結局モノにならなかったし、
吉良はケガの影響もあって持ち前の長打力を一軍で発揮することは出来なかった。
このへんも残念です。

 ロッテは6人ですが、若手ばっかりですねえ。
浅間はせっかく元からロッテファンで相思相愛で入団したのに、故障が勿体なかった。
田中良平もついにダメだったか、という感じです。
実兄の進藤実さんがクビになって、それをバネにブレイクした小野寺のように、
うちの田中靖洋もお兄さんのぶんまで頑張らんとイカン。
よくわからんのが柳田です。つい先日、本格的に野手転向という話を聞いたと思うのですが、
その直後にクビというのは解せません。
いずれにせよ、若い選手ばかり、しかも投手ばかりを(柳田は違いますが)クビにして
大丈夫かねえ。

 ハムは歌藤、中村泰、金澤とある程度実績のある選手と若手が並んでいます。
前半三人は、キッカケをつかめばまだやれるような気がしますけどねえ。
捕手の小山はどうしたんでしょうか。
年は食ってましたが、初めのうちは結構一軍で出てきたような気がする。
素行不良と怒られたのはだいぶ前の話だし、これはよくわからん。
捕手を二人も切って大丈夫かな、という気がしますが、どうするんだろうねえ。
尾崎は捕手もやってるみたいですが、小山をクビにするほど余裕があるんでしょうか。

 そしてライオンズ、東、西川の若い二人と、種田、貝塚の年寄り二人。
西川はケガだからしょうがないし、東も下でも結果が残せていなかった。
二人とも持っているボールはいいものだっただけに残念です。
種田さんも貝塚さんも下では結構出てましたが、
この年齢になると上でやってナンボなんでしょう。
貝塚さんは04年に輝いてましたねえ。勝負強い打撃でずいぶんよく打った。
彼はライオンズ名物捕手から外野へコンバートコースですが、
垣内さん、大成さん、和田さんときて貝塚さんが最後じゃないですか(内野なら星がいますが)。
活躍した期間は長くないけど、非常に印象に残る選手でした。

 セリーグでも野口さんがひっそりと戦力外になっていたり、
松商の星上田さんがこっそり引退していたり、
新人王正田が自由契約になったり、わらしべ山田真介が解雇になったりしていましたが、
我が盟友小関が3度目の自由契約になっていたんですねえ。
横浜の外野陣に割って入れなかったのはしんどいけど、
別に小関の場合はどこが悪いわけでもないのだから、
トライアウトでまたホームランを打てばいいじゃないの。
レギュラーシーズンではもう2004年以来ホームランを打っていませんが、
トライアウトなら打てる。トライアウトでの小関のホームランと、
プレーオフのベンチの松中さんは秋の風物詩ですからねえ。

 それから、在日中華同胞の名前も見えます。林英傑は楽天をクビになりましたが、
本人に聞いたところ、もう古巣の米迪亜ティーレックス
(まだ林がいたころは誠泰コブラスでしたが)と話ができとるらしいね。
戻ってバリバリやれるならそっちのほうがいいでしょうし、台湾でも頑張ってほしい。
姜建銘も、あのコントロールの良さがどこかへ行ってしまったもんねえ。というより、
フォアボールを出すのを恐れるあまり、簡単に置きに行って打たれたり、
そもそも腕が振れなかったり、という悪循環になってしまった。
まだ大学出たぐらいの年齢でしょう。たしかまだ国立体育学院には在学中のはずですから、
大学に戻るもよし、職棒に入るもよし、まだまだ彼には未来がある。
思いっきり腕が振れるようになったら、また海外で野球をやる機会もあるでしょう。

 横浜では川村さんが引退し、鈴木尚典さんも戦力外通告を受けたようなのですが、
同じくV戦士のひとり、石井琢朗さんが戦力外通告されたのされないの、
移籍するのしないの、とよくわからんことになってるみたいですねえ。
まあ、ファンの方もいろいろ考えることもあるでしょう。
ただ、横浜ファンから「辞めるヤツが違うだろ!」とヤジが飛んだらしいけれど、
この気持ちは大いにわかります。
鈴木尚典さんなんかは、ある程度しょうがない部分もあるでしょう。
守備や走塁でも戦力になるわけでもないし、
大矢さんは尚典さんの再生を掲げていて、それに失敗したわけですからね。
しかし、琢朗さんをクビにするなら、それなりの理由がなければならん。
2000本安打の功労者ですよ。
くわえて後継者であるところの石川や藤田もまだ1シーズン働いたことがない。
安心してお辞めください、という状況ではない。
この状態で、それでも戦力外にするというのは、「人心一新」以外の理由は考えられない。
ところが、人心一新を謳っていながら、大矢さんは続投じゃないですか。
フロントも誰も責任を取らない。となると、「辞めるヤツが違うだろ」になるんですよ。
あいかわらず改革のポイントがズレているのです。
横浜というと基本的に功労者に優しくない球団というイメージがあります。
別にそれ自体は球団の考え方ですから、いいとも悪いとも言えません。
ぬるま湯でグダグダになる球団も多いですからねえ。
ただ、今回はあれだけの成績だった大矢さんが留任、という状況がありながら、
功労者を続々放出するわけでしょう。
そりゃ、ファンも反発しますよ。
本当に、やらんでいいことをやってファンを刺激するのはイイカゲンにしたほうがいいですよ。
横浜ファンは温厚だと思うけど、それでもあんまりやるとファンが堪忍袋の尾を切りますよ。

 去る人といえば、王さんの最後の挨拶はすがすがしくてよかったですねえ。
やはりこの人は真のスポーツマンだと思いましたよ。
まさに日本野球の誇り、本当にお疲れ様でした。
そして清原さん、結局復活のホームランは見られませんでしたが、
ファンみんなが貴方という人に夢を見た。
正直、プロ入り当時に我々ファンが描いていた夢のほとんどは叶いませんでしたが、
夢を見せてくれたこと自体に感謝をしたい。
杉内クンが全部直球で勝負してくれて良かったですね。
これで心置きなく引退できることでしょう。お疲れ様でした。
 今年はさまざまな意味で、ひとつの時代が終わる年です。
その最後を飾るにふさわしい戦いが、まだ残っています。
クライマックスシリーズ、まずはオリックス対日本ハムの第一ステージ。
どちらが来ても我々は全力を尽くすのみ、
まずは両チームがどんな戦いをするのか、しかと見届けたい。
まさに大詰めを迎えているセリーグともども、今週は楽しみな試合が目白押しです。
ファンの皆さんも、是非今年のペナントレースのクライマックスを
目に焼き付けていただければと思います。

第5部 836-839 許銘傑のオレが豊田さん!2-65 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 やりました。西武ライオンズ、4年ぶり21度めのリーグ優勝です。
オレがこの連載をスタートした、その第一回で書いたように、
野球人にとっての最大の栄誉はチームが優勝することです。
これに勝る喜びはない。
その優勝に微力ながら(本当に微力ですが)携われたことがいちばん嬉しい。
4年ぶりといっても前回はプレーオフの結果の優勝でしたから、
本当にシーズン通して1位だったのは02年以来ですか。
まあ、決まり方は02年と同じ、負けての胴上げだったとはいえ、
長いシーズンを通してチャンピオンになれて本当に良かった。

 なぜ今年のライオンズは強かったのか、内部にいるものとして独自の情報を分析し、
公開せよとおっしゃる方もあるでしょうが、
今年のライオンズには別に秘密なんかなかったのです。巷間伝えられているとおりのチームですよ。
とにかくナベQさんとデーブさんが明るかった。
チームの雰囲気を保つことを最優先に考えていましたからねえ。
若手の多いチーム状況にそれがピタリとハマって、彼らの能力が開花したのでしょう。
おかわりクンなんかその最たるものです。
指導者の仕事を「選手の持っている能力を最大限に発揮させる」ことだと考えれば、
まさにナベQさんは指導者にうってつけだったことになる。
ノムさんのように緻密な戦略と戦術で力を発揮させるタイプ、
王さんのようにカリスマで引っ張るタイプ、
ボビーのように選手を固定しないことでマンネリを防ぐタイプ、と名監督にもいろいろいるでしょうが、
ただただ失敗を恐れず、選手に好きにやらせる、というスタイルは今までにいなかったかもしれない。
権藤さんや若松さんが近いような気がするけど、ここまでのタイプはちょっと記憶にありません。
ご本人も認めているように、もともとの群馬のバリバリの不良から、
西武エース時代の唯我独尊時代、ヤクルトでの外様経験、
台湾でのコーチ経験がすべて現在の下地になっているのでしょう。
使えた監督は廣岡さん、森さん、東尾さん、ノムさんと錚々たる面々ですし、
なにも知らないから放任しているわけではない。
むしろ、すべてを知った上での放任なのでしょう。
二軍監督もやっていたし、選手はみなナベQさんを怒らすと
手がつけられんということがわかっている。

 星野さんがまだ中日の監督をやっていたころ、何度か「仏の仙さん」になったことがありました。
エラーしたりバントを失敗しても2回ぐらいまではベンチでニコニコ笑っている。
ああ、怒られないのかなと思って次にミスしたら大激怒、ベンチ蹴り上げの扇風機パンチですよ。
今年のライオンズはその「2回目」までで済んでいたのかもしれない、とは思いますが、
とはいえ、目先のプレーを捨ててまで怒らんというのは、
元が短気な人だけに難しかったと思いますよ。
ともかく、オレは今年ナベQさんに仕えて、優勝を経験することが出来て本当に良かった。
応援していただいたファンの皆さんにも心から感謝をいたします。

 優勝の瞬間に一軍にいられたことは本当に嬉しいのですが、
その直前のロッテ戦でオレが事件を起こしてしまいました。
まあ、正確には涌井が里崎にぶつけ、あんな色のグラブで投げている三井さんがズレータにぶつけ、
さらにオレがベニーにぶつけてしまったところでベニーがキレて、
細川に原井腰一本を決めてしまったのです。
オレは当事者ですから何も言えません。ただ申し訳ないとしか言いようがない。
ベニーも本当はきわめて温厚な人物ですから、自分ひとりなら怒らなかったことでしょう。
その前に同じ外国人のズレータと、同じ体形の里崎がやられたから怒ってしまったのです。
もっと言えば、その前に今江もやられています。
ロッテも厳しい戦いが続く中、これ以上ケガ人を出すわけにはいかんという事情もあったのでしょう。
 あとからVTRを見ていただければわかるのですが、あのとき細川は真ん中低めに構えていました。
ただオレの腕が触れてなかったがゆえにシュートがすっぽ抜けてしまったのです。
すぐ帽子を取ったのですが、ベニーは完全に怒ってしまった。
オレに来てくれればまだ良かったのですが(自業自得ですからね)、
オレのコントロールミスで細川にまでケガを負わせてしまったということで、
ベニーにも細川にも申し訳ない。

 このときも、ナベQさんの危機管理能力が問われましたねえ。
自分のことが関わっているから大きい声では言えませんが、
細川がケガをさせられたことに対してナベQさんが怒らなければいいな、と思っていた。
涌井は去年はともかく、今年はコントロールがあるわけではないし、
三井さんに至ってはあんな色のグラブなんですから細かいコントロールがあるわけがない。
何より、デッドボールというのはどんな状況でも当てたほうが悪いのです。
テイクワンベースでルールとしては完結している、というのはその通りなのですが、
だからと言って当てた側が、当てられた側が怒ったからと言って
文句を言っては泥仕合になってしまう。
当てられたほうもルール上テイクワンベースで済まさなければいけないのですが、
当てた側の「逆ギレ」はやっちゃいかん。
しかし、ナベQさんは紳士的だったね。
ケガさせられたことに対して「こっちも3つ当てているから仕方ない」で済ませてよかった。
以前ホークスに当てられた時は王さんに殴りかからんばかりの形相で抗議をしましたが、
あれは当てられた側だからです。
今回逆ギレしたらダブルスタンダードになってしまうところでしたが、キッチリ筋を通した。
このへんも、選手に慕われるところです。
何でもかんでも怒りゃ選手がついてくるってもんではないんですよ、
どこの代表監督とは言いませんが。

 さて、ライオンズは見事優勝を決めましたが、
そろそろ球界を去る人の話がポツポツ出始めています。
高木浩之さんが今年限りで引退されるそうですねえ。
浩之さんは、たとえば清原さんのように、球界を代表する大スターだったわけではない。
しかし、いついかなる時も浩之さんは「9番・セカンド」としてそこにいました。
カズオさんや中島と二遊間でコンビを組み、8番を打つ伊東さんや細川と、
1番を打つ大友さんやカズオさんや小関や佐藤友とを
いつも「つなぐ」役割でした。「つなぐ4番」なんて概念が最近はありますが、
もともと「つなぐ」というのは9番やら2番の役目です。
いついかなるときもその「つなぐ」を信念として、目立つでもなく、我を張るだけでもなく、
ただそこにいた。これはすごいことですよ。
 浩之さんはとても打つ選手ではない。しかし、打力を期待されない選手でもありません。
三振もなかなかしない。
身体も大きいわけでもない。当時中学生だったカブレラの息子・ラモン君が
浩之さんのユニフォームを着たらピッタリだったほどです。
守備も目を見張るような好プレーを見せるわけではない。
しかし、レギュラーを張った年でも失策は一ケタです。
足は決して速いわけではない。しかし、大島康徳さんに言わせれば浩之さんは俊足です。
 三原脩さんの言った「超二流」という言葉の意味はこういうことではないのかもしれませんが、
オレは浩之さんこそが超二流だと思うよ。
超一流の技術は何ひとつないにもかかわらず、
昨年を除いては常にAクラスを保ち続けたライオンズで、
ただただ9番・セカンドを全うし続けた。これは本当にすごいことだと思います。
 敢えて特筆すべき点を挙げれば、浩之さんのリーダーシップにはたびたび助けられました。
マウンドでピンチを迎えると、浩之さんがセカンドからとことこ歩いてきてくれて、
「集中集中!」と声をかけてくれるのです。
駒大時代は主将だったそうですし、そもそも大学時代は投手もやっていたそうですから、
投手の機微をわかってくれていた。
今後は指導者になられるそうですが、こういう人がいちばん指導者に向いているでしょう。
是非、技術だけでなく「信頼されるバックになる方法」を後進に伝えていただきたいと思います。
 浩之さんに最後日本一を味わってもらうためにも、
是非クライマックスシリーズで勝ちたいと思います。

第5部 790-793 許銘傑のオレが豊田さん!2-64 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 一軍にも上がったことですし、先週はお休みをいただきました。
しばらく書かない間に、いろんなことがあったねえ。
先々週の話も交えながら書いていきます。最初はのどかな話からいきたい。
福岡ドームが9年ぶりに天井を開けたとか。まあ、いろいろ問題はあるんでしょうが、
たまには天井を開けたいよねえ。せっかく開閉式ドームなんだもの。
9年ぶりということは、いまのファンの子供たちは屋根の開いた福岡ドームを知らんということです。
まさに宝の持ち腐れ、子供たちのためにも時々は屋根を開けたらいいと思います。
騒音問題があるのなら、1年のうちに何回か日にちを決めたらいい。
それを売り物にすればお客も呼べるだろうし、場外ホームランへの夢も広がるじゃないの。
今回はチームの調子が悪いから開けたようですが、やっぱり野天でやる野球はいいもんです。

 しかし、ホークスはどうしてしまったのかね。優勝候補が、5位の座も危うくなってきている。
何というか、「スモールベースボール」とは別の意味で、野球が非常にちんまりとしてしまっています。
前回天井を開けた1999年は35年ぶりの日本一になっていますが、日本シリーズ第1戦のスタメンは
1(右)秋山、1(中)村松、3(指)大道、4(三)小久保、5(捕)城島、6(左)ニエベス、
7(一)松中、8(遊)井口、9(二)柳田、となっています。
秋山さんは別ですが、大道さんと柳田さんがやっと30歳になったばかり、
あとは全員20代という非常に若いスタメンです。
この後の黄金時代を予感させるじゃないの。
城島も松中さんも、このころにはもうすでにずいぶん雰囲気を感じさせる選手でした。
井口さんはそうでもありませんでしたが。
 いまのホークスの選手で、こういう雰囲気を感じさせる若手が少ないんですよ。
そりゃ、その後球界屈指の強打線を組むメンバーがいたわけですから、
そりゃあ雰囲気もあったのは当然ですが、
それだけにいまのホークスは寂しいですよ。
しかし、もしBクラスになればこの2年前、97年以来ということになるわけですか。
その前は20年も連続でBクラスだったのに、その後一度も落ちなかったというのもすごい。

 こうやってホークスが確実にひとつの時代を築いてきたわけですが、
王監督が辞意を表明されたそうですねえ。
もちろん、本当は日本一になって王さんを送り出したいところだったでしょうが、
これはこれでひとつのキッカケでしょう。
03年、「パはレベルが低い」という論調が野球評論家の中に蔓延している中、
阪神との日本シリーズで「パの意地を」「パの面目を」という言葉を何度も発し、
結果見事日本一に輝いた。
オレはこのことを一生忘れないでしょうねえ。あの時は涙が出たもの。
このときに勝っていなければ、翌年の球界再編騒動の時に
1リーグ化の流れが一気に加速した可能性もあります。
大げさでなく、パリーグがいまもこうしてあることに王さんの功績は大きい。
 王さんといえば世界の王、868本ですよ。
口先だけで「12球団力を合わせて」とか言う人はいくらもいますが、
強い巨人の象徴だった王さんが、自ら身を挺してパに飛び込み、弱小球団だったホークスを
腰を据えて強くして、人気球団に育てたのです。これが出来る人が他にいますか?
全パリーグ人は王さんに最敬礼しなければならない。
王さんが選手として空前絶後の存在であったことは誰もが知っていることですが、
パリーグにとっても空前絶後の存在なのです。

 そして、もちろんWBC監督として見事日本代表を優勝に導き、
日本野球の地位を大きく押し上げた功績を残しています。
結局王さんは、選手としても、ホークス監督としても、日本代表の監督としても、
余人ではなし得ない業績を挙げている。
金田・長嶋・張本・野村・福本といても、
世界にピッチャー鹿取の威名が轟くのはサダハル・オーしかいません。
間違いなく、日本プロ野球における最高のスターは、王貞治なのです。
寂しいねえ。本当に寂しいです。間違いなくこれでひとつの時代が終わることになる。
今後も日本野球界のためにお力を貸してほしいのですが、まずはゆっくりしてほしい。
鯉に指でも吸わせて。
 今後のホークスはあらゆる意味で「脱・王」が求められる。
次の監督が秋山さんなのか、それとも他の誰かなのかわかりませんが、
王さんの残された多大な功績を受け継いで、王さんの、
ホークスの名を汚さぬように頑張っていただければと思います。

 これも先々週の話ですが、監督の進退といえばもう一題、
横浜の大矢監督の続投が決まったのだとか。
すでにいろいろなところで書かれてますが、オレはこれはないと思うなあ。
監督は長く育てろ、がオレの持論ですが、それは初めての監督の場合か、監督が若い場合です。
前回の任期は短かったとはいえ、大矢さんは2回目の監督ですし、すでに齢60を超えている。
結果的に若干持ち直したとはいえ、100敗も有り得るぐらいのダントツ最下位でありながら、
来年もやるなんてことはありませんよ、普通は。
要請するほうも要請するほうだし、受けるほうも受けるほうです。

 「最下位なのに何もしなかった」という印象しか与えないこの人事は、
ファンに対してもよろしくないと思うよ。
もうイイカゲン、ファンの皆さんも呆れてるんじゃないですかねえ。

 来年、万一大矢さんでまた最下位だった場合、球団はファンに対してどう説明するつもりなのかね。
親会社は例のオールスターで学芸会を中継してオレをガッカリさせた〒BSですが、
TBSの考え方は相変わらずよくわからん。球団を腰を据えて経営する気があるのか、ないのか。
監督人事ひとつとってもそうでしょう。
大矢さん続投だからといって、球団が長期的な視点を持って、
本気で大矢さんに任せてるとは思えない、ここが問題なのです。
例の日産のオッサンも(すぐダジャレにしたがるのがオレの悪いクセですが)良くない話も聞くし、
まったくもって真剣に経営しているように見えない。
ここのフロントは、マジで一回全部ブッ壊して再構築しないと、どうにもなりませんよ。
選手の素材はいいのが揃ってるのに、
江本さん風に言えば「フロントがアホやから」可惜最下位に甘んじているんです。
ロッテだって5年山本功児さんがやったあとにボビーが来たらガラリと変わったでしょうが。
いっぺん、ファンの人をうならすようなことをやってみなさいよ。
前も言いましたが、なんとか陽子さんに監督を代えるべきだと思います。
ただければと思います。

 セリーグは、巨人がすごいねえ。2週間前もこれは首位まで行くんじゃないかと思ったけど、
本当に行ったもの。
優勝争いも苛烈ですが、3位争いもすごい。
中日に恨みはないけど、ここはひとつ広島に頑張ってほしいねえ。
市民球場最後の年だし、広島がAクラスに入ったら、
それそのものが巨人や阪神に対する強烈なアンチテーゼでしょう。
勝つための球団の経営努力として、弱点を補う補強をすることは間違っていません。
しかし、カネがなくて、選手がどんどんいなくなってもやりようによってはCSに出られるんだ、
というのを示すことには大きな意味がある。
カネがなければ勝てないんだ、では親会社の経営ゲームになってしまう。
日本人好みの柔能制剛、です。そういう意味では広島には非常に期待している。
オレが好きな「パリーグっぽさ」を持っているチームだから、是非勝ちあがってほしいですねえ。

 さあ、ライオンズが優勝に王手をかけてから2試合足踏みをしています。
岩隈クンに20勝を決められてしまいましたが、あれぞエースというピッチングでした。
故障から、あれだけ復活できるとはオレも思いませんでした。
人間はあきらめたらイカンということですよ。
逆に、絶対的な安定感を誇っていたグラマンがまさかこのタイミングで崩れるとは思いませんでした
オレは一軍に上がってきてからなかなか登板機会がありませんが、
ともかくも優勝が決まりそうな瞬間に一軍にいられそうなのはありがたい。
おとといも昨日もたくさんのお客さんに来ていただいたようですが、
ぜひ優勝の瞬間をたくさんの人に見てほしい。
相手がロッテというのが気になりますが
(今日だって、もとロッテのホセに寸止め魂が宿ったから打たれたんですよ)、
なあに、パリーグの優勝を控えたチームが最後の最後で
ロッテと当たらなければイカンのはわかっていたことです。
是非皆さん西武ドームにお越しください。

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邱俊雄

Author:邱俊雄
2ch@プロ野球版のスレ「許銘傑のオレが豊田さん!第2部」に連載中の36氏のコラムを中心に集めています。

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