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2019-07

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第5部 946-951 アレックス・カブレラのオレが豊田さん!15 by408

オリックス バファローズノ カブレラデス サインハ イチマイ ゴマンエン!
(以下、通訳さんの訳)

CS第1ステージで負けてしまったため、オレ達のシーズンは一足も二足も早く終わってしまいました。
そういう訳なので、帰国させてもらったのですが、
日本球界は、どうにもオレをノンビリさせてくれないねぇ。
何ですか、この目まぐるしさは? 原稿を書くペースが追いつきませんよ。まったく。
おかげで、乗馬も料理もする暇が無いじゃないの。
とはいえ、この惨状を嘆いていても仕方ありません。
オレ自身、書かずにいられないことが山ほど出てきたからです。

「人間、正しい努力をした者が勝たなければならない」というのが
今、イーグルスで監督をされている野村克也さんの持論だそうです。
これは、つまり「正しい努力をした者が勝たなければ(勝つ世の中でなければ)、
努力をする者がいなくなってしまう」という意味だそうです。

高校卒業後、「壁用(ブルペン捕手)として、入れておけ」という
鶴岡親分の一言から始まったとされる野村さんのプロ野球人生ですが、
野村さん自身がプロの世界で生き残るために、死に物狂いの努力をしたことは、
あまりにも有名な話だと思います。
この言葉は、そういう野村さんだからこそ言える一言だと思うのですが、
読者の皆さんはいかがでしょうか。

オレがこの野村さんの言葉を持ち出したのは、他でもありません。
この言葉が、オレを含めてバファローズの選手とオーナーの奇妙な構図を表していると思ったからです。

関西地方の方々は、覚えておられるかも知れませんが、
CS進出が決まった翌朝のNHKのニュースで北川さんが
「合併してから悲願だったCS進出を果たせて嬉しい」と答えていたんです。
オレはね、北川さんのこの言葉を聞いて
「ああ、やっぱり辛かったんだなぁ……。」と思いましたよ。
北川さんの経歴についてはオレが今更ゴチャゴチャ言うまでもないことですが、
地元兵庫県の出身で、しかも阪神タイガースに入団し、
近鉄バファローズにトレードされてから開花した、いわば地元関西のスターです。
その北川さんが所属している近鉄バファローズを潰したのが、
これまた地元も地元、兵庫県に本拠地を構えるオリックス・ブルーウェーブです。

この合併という最悪極まりない愚策は、
近鉄バファローズの経営体質にも問題があったという話を聞きますが、
要するに、最終的な原因はオリックス・ブルーウェーブの球団フロントが
チームを強化するための正しい努力をしようと考えなかったからだと思う。
野手陣では、イチローが抜け、田口さんが抜け、アリアスが抜け、
藤井康雄さんが引退し(2002年の話です)、塩谷和彦さんが入ってきた。
投手陣では、加藤伸一さんが抜け、木田さんも抜けた。
加藤さんという師を失った戎信行もいつの間にか勝てなくなり、ヤクルトにトレードされた。
やがては打線を強化したいからと言って、ローテーションを守れるヤーナルを斬った。
ヤクルトから「強奪」したマック鈴木も、今一つ育て切れなかった。
こういう流れで、投打のバランスが極端に悪くなり、
チームの成績はあっという間に急降下してしまった。
(あの頃、オーティズの守備は酷かったよねぇ。)

じゃあ、チームを強くするにはどうすれば良いのか?
そして導き出した結論が球団合併です。
要するに、両チームのイイトコ獲りをしようという訳です。
近鉄の投手陣には岩隈君がいたし、まだ若かったジェレミー・パウエルもいた。
(パウエルはホークスを解雇されちゃいましたねぇ。残念。)
打線は、ローズさんや中村紀洋がガンガン打ちまくっていた。
これはどうしたって、魅力的なチームに見えますよ。

合併話についての話はキリがないので、このへんにしますが、
要するに「イイトコ獲り」をすれば、チームが強くなるだろう、
お客も2倍になるだろう、そうすれば儲かるだろう(近鉄は赤字が解消できるだろう)という
なんとも安直な発想でした。

ちなみに、この事件で伊原さんがブルーウェーブの選手を
「サインを書くヒマがあるならもっと練習しろ!」と叱り付けたけれど、
本当は、伊原さんも選手のことが心配でたまらなかったんだと思う。
何故なら、合併話がなくなったとしても、不甲斐無い試合しか見せることが出来なければ、
ファンの方々からは「何のために合併を阻止したのか。」と言われてしまう。
伊原さんはそれが怖かったんだと思うよ。
あの人にとって、プロの選手とは勝つことが一番なんだから。

この合併という策が正しかったのかどうか、オレは経営学だの経済学だのは
まるっきり分からないから黙っておくけれど、今年2位になったことで
今のオリックスの宮内オーナーは、正直ほくそ笑んでいると思う。

オレはね、今年1年間をバファローズの選手として過ごしましたが、
ふと思うことがあるんです。
まず、選手としての喜びは勝つことです。
一つ一つの勝利が積み重なって優勝できれば、これに勝る喜びは無い。
しかし、チームが勝つということは(今のオリックスにおいては)
この最悪の愚策を正当化してしまうことになると思う。
ということは、オレ達、バファローズの選手は勝ったらイカンということになる。
けれど、選手の立場で考えれば、試合で勝つために日々最善を尽くし、
少しでも良いプレーをしなければならない。端的に言えば、これが生業だからです。
ところが、合併球団は勝ったらイカンと言われてしまうと、
こんどは選手の存在理由そのものが問われることになる。
オレは来年以降、どんな顔をしてグラウンドに立てば良いんですかねぇ……?

それでも、オレはまだいい。
いざとなったらベネズエラに帰れるし、息子のラモンも大きくなった。
しかし、北川さんに代表されるように日本人の選手は、
今後も合併という経営陣から勝手に背負わされた十字架を
背負ってグラウンドに立たなければイカンのですか?
評論家たちから「バファローズは今年も勝てない」と
言われ続けなければならんのですか?

普段は笑顔がトレードマークの北川さんがNHKのニュースで見せた、
どことなく硬く緊張した顔をオレは忘れんよ。

選手は誰のために野球をやるのか。
答えは人によって違うだろうけれど、球団のオーナーや監督のためではないということは
選手が100人いれば99人までは答えるでしょう。
伊原さんはブルーウェーブの監督に就任した時、選手にこんな話をしたそうです。
「選手は自分のために野球をしなさい。そして大切な人のために野球をしなさい」と。
今のバファローズに向けられる目は厳しいものがありますが、
オレもオーナーのために野球をするつもりはありません。
自分のため、家族のため、そして何よりファンのために野球をするのです。

ついつい、自分自身の話が長くなってしまいましたが、
オレの悩みなんてどうでもよくなるくらいの大事件が起こりました。

NPBは、ドラフトで指名を拒否して海外の球団に直接入団した選手を
一定期間、指名凍結選手として扱うのだという。
あのねぇ、NPBのエライさんたちは、奢り高ぶるのもいい加減にしなさいよ。
この期に及んで、そんなふんぞり返った態度をとってどうするの。
これは「我々がせっかく指名してやったのに、それを拒否するとは何事だ」と
言っているも同然ですよ。

とはいえ、あれこれ言う前に考え直さなければならないのは、
日本の球団がアマチュア選手を指名するための前提条件である
プロ野球志望届が、一体どこまで有効なのかということです。

まず、プロ野球志望届とは一体何か、という話になりますが、
プロ野球志望届とは、どうやら日本のドラフト会議で
日本の球団に指名されるために必要な手続らしい。
ということは、海外の球団だけと交渉するなら、
プロ野球志望届は提出する必要がないとも考えられるのです。
(志望することを想定しているのは、日本の球団なんだから)

そもそも、田沢投手がプロ野球志望届を提出していたのか?
確かに指名拒否宣言をしたことは記憶に新しいですが、
実は肝心のプロ志望届が出ていたのかどうかが、今一つハッキリしない。
だいたい、現在のプロ志望届は日本球界におけるドラフト会議を念頭に置いたものだから
海外の球団とだけ交渉するなら、田沢投手はプロ志望届を出さなくても良いことになる。
だとしたら、田沢投手がここまで異端視される理由は、無いようにも思える。
日本球界のおエライさん方は、そのあたりをちゃんと理解しているんですかねぇ?

新しく出来る規制も「日本球界の指名を拒否して、海外に渡った選手」が対象なんだから、
日本の球団に指名されなければ、この要件は成立しない。
ということは、日本の球団に指名されるにはプロ野球志望届を提出していなければならない。
要するに、オレの解釈が間違っていなければ、穴だらけの規制なんですよ。

さてCSではライオンズとファイターズが熱戦を繰り広げていますが、
開幕直前に、ボカチカと打撃コーチが何やら騒ぎを起こしたらしいね。
これについては、わざわざ紙面を割く必要は無いと思っていたのですが、
どうにも打撃コーチの行動で疑問を感じたことが一つあったので、
今日は、それについてだけ話をします。
ボカチカが練習メニューを変更したことを黒江ヘッドは許可していたけれど、
打撃コーチには伝わっていなかったという件について、
打撃コーチが通訳さんに注意したということですが、オレはこれが分からないなぁ。
なんで通訳さんが注意されなくちゃいけないの。
これは、首脳陣間での連絡体制に不備があったということなんだから、
通訳さんに文句を言うのはお門違いですよ。
前日のこともあって、引っ込みがつかなくなったのかもしれないけど、
こういう時に適切な対応を取れるか取れないかも、
コーチとして大切な資質の一つだと、オレは思いますねぇ。
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第5部 907-911 アレックス・カブレラのオレが豊田さん!14 by408

オリックス バファローズノ カブレラデス サインハ イチマイ ゴマンエン!
(以下、通訳さんの訳)

「この世界にはユニフォームを脱ぐ選手と脱がされる選手がいる」とは
落合博満さんの言葉だそうですが、それがどの選手になるかというのは、
ファンなり現場の首脳陣(つまり、監督です)が考えている選手と
フロントの考えている選手とが一致するとは限らないようです。
「ユニフォームを脱ぐ」選手であるべき選手が
「ユニフォームを脱がされる」選手になってしまった時の、
ファンの驚きや悲しみは察するに余りあります。

オレがライオンズにいたころは、あの高木大成さんでさえ最後は戦力外通告を経て、
現役を引退しましたし、伊東さんに至っては、一度ならず二度までも、
納得のいかない形でユニフォームを脱がされました。
(これはお節介だけど、渡辺監督や大久保打撃コーチは、この先が大変だと思うよ。
 今年のCSで負ければ、伊東さんの退団に納得できないファンから「それみたことか!」と
 非難轟々になることは目に見えている。
 是非はともかく、ファンの心理は大なり小なりそういうところがあると思う。)

断っておきますが、オレを含め外国人選手の場合でも、斬られる時はアッサリ斬られますが、
高いカネを貰っていることがほとんどですから、まぁ、これは仕方の無い部分もある。
(最近だと、エバンスぐらいかな? 例外は。)

しかし、球団の功労者たる(特に生え抜き)選手の場合は、話がまったく違います。
(特に、と書いたのは、オレは外様選手が悪いとは言うつもりは無いからです。
 落合博満さんなんてのは、その例の一人でしょう。
 最後は巨人を自分から出て行きましたが、傍から見れば「追い出された」ように見える。
 例えば、伝説の10・8決戦は、落合さんがいなければ勝てなかった。)

勘の鋭い人ならすぐに分かると思います。
そう、横浜ベイスターズの石井琢朗さんのことです。
琢朗さんに球団フロントが引退勧告(戦力外通告)をしたと聞いて、
オレはひっくり返ってしまいました。
あのねぇ、若返りだかなんだか知りませんけど、こんな馬鹿な話がありますか。

百歩譲って、来季は構想外というなら、それはそれで仕方が無い。
監督が代わった(といっても、今年で2年目ですが)ということは、
その監督は、何かしらの形で自分の色を出そうとするのだから、
それが、若返りなら若返りで仕方の無い部分もあるとは思います。
(しかし、今回に限った話ではないですが、
 多くの人が監督に就任すると、若返りを断行したがりますねぇ。
 オレに言わせれば非常に安直な発想だと思うのですが。)
しかし、この若返りを進めるには何が必要なのか?
オレが思うに、それは弾き出されるベテラン選手に対する敬意や配慮だと思う。

琢朗さんのような功績のある選手を、こういう形で、いわば邪険に扱うとはどういうことか。
これは要するに、横浜ベイスターズどころか、大洋ホエールズ時代から
(チームであれ石井さん個人であれ)応援しているファンをも邪険に扱ったことになるんです。
(琢朗さんの在籍した年数は、20年です! この期間に積み上げられたものは大きい。)

これね(オレもどう表現して良いのか悩むのですが)
ファンというのは、多かれ少なかれ選手に対して願望というものがある。
それは、引き際にしてもそうです。

今回のような琢朗さんのケースのような場合で考えてみると、
ベテラン選手の成績がジワジワと落ちてきて、
ファンが「やっぱり衰えたのかなぁ。もう駄目なのかなぁ。」と寂しい思いを抱えはじめた頃に
ポッと若い選手が出てくる。(スタメンに限らず、守備固めや代走からだって良い。)
そしてその選手を見て「いやいや、夢を託すことが出来る選手が出てきた」と思い、
そこで初めて、ベテランの選手が去っていくことに納得が出来るというものです。

もちろん、その後ベテラン選手が次の働き場を求めたって良い。
(これは、フロントの意思とは関係ないんだから。)
そして、その選手が新しい働き場所で復活したとしても、
ファンは「移籍先が見つかって良かったなぁ」と言えるんです。
この対応なり手順なりをフロントが誤るから、ファンが怒り狂うんです。

こういう選手を大事にしないのは、横浜ベイスターズだけの問題じゃない。
昨年、高津臣吾さんが戦力外通告されたのは、公式戦が終わってからでした。
高津さんが何より残念がったのは、「ファンに対して挨拶が出来なかったこと」だったんです。
(古田さんも、最後の最後までフロントに苦言を呈することになりました。)

「プロ野球の人気低下」と無責任なことを誰が言い出したか知りませんが、
こういう選手を大事にしないことを平気でやるから、ファンが離れていくんです。
選手を大事にすること(当然ですが、甘やかすということではありません。)は、
突き詰めていけば、ファンを大事にすることにつながるんです。

野村克也監督がヤクルトの監督時代、こういう話がありました。
今、中日ドラゴンズの二軍監督をされている辻発彦さん、
この人の去就が注目されていた時、新聞記者だかテレビのアナウンサーだか知らないけれど、
その手の質問をしたらしい。
そうすると、野村監督はこう答えたそうです。
「辻ぐらいの選手になると、引退の時期は本人が決めるものや。
 周りがゴチャゴチャ言うことではない。」と。

辻さんは、1999年に惜しまれつつ現役を引退しましたが、
どこからも不満は出ませんでした。
選手の引退の理想形の一つと言えるのではないでしょうか。

さて、田沢問題で大きな動きがありました。
なんでも、日本の球団の指名を拒否して海外に行った選手は、
2年なり3年なり指名を凍結する制度が出来るそうです。
NPB関係者の奢り高ぶりや勘違いもここまで来たかと呆れているのですが、
今日は紙面が尽きました。また次回です。

第5部 776-778 アレックス・カブレラのオレが豊田さん!13 by408

オリックス バファローズノ カブレラデス サインハ イチマイ ゴマンエン!
(以下、通訳さんの訳)

田沢投手の問題について、何やかんやと日本球界の関係者は騒いでいますねぇ。
このあたりは、どう話を進めたものかなぁと悩むところなのですが、
まぁ、思いつくままに書いていくことにしましょう。

まず最初に浮かぶのが(これは、AP通信のニコースキー記者も書いていたけど)
MLBに行くのが田沢投手でなければ、日本球界の関係者はここまで騒いだのか? です。

渦中の人物となった田沢君の魅力は、150kmを超えるストレート、変化球はカーブにフォーク、
そしてチェンジアップを投げるという、いわばスケールの大きなところです。
しかし、翻って考えてみましょう。これが、もしもですよ。
直球は125km前後、アンダースローからの緩い変化球を駆使した技巧派投手なら
日本球界関係者はここまで大騒ぎをしたんでしょうか?
恐らく「伸びシロ無し」という理由で指名しない球団が多数、
あるいは(「即戦力投手」という評価でも)せいぜい下位指名でしょう。
(スピードが、それだけで武器になることは間違いではないのですが。)
「球の速い投手を獲りたい」と言うのは分からなくもないですが、
逆に言えば、球が速いなら誰でも良いよという風にも聞こえる。
それなら、今からでも遅くない。
田沢投手以外の150kmのストレートを投げる投手を探せば良いんです。
(なるほど、簡単には見つからないかもしれないけれど、
 それを見つけてくるのがプロのスカウトというものでしょう。)

それからもう一つ。
これは、揚げ足取りと言われるのを承知で書くのですが、
王監督が「MLBには、日本で自分の力を把握してから行くのが良い」と言っていたそうです。
これはね、確かに間違いではないでしょう。
ただ、必ずしも正解とは言えないとオレは思う。
日本で実績を残したからと言ってメジャーですぐに通用するとは限らないし、
(井川君が筆頭ですが、最近はメジャーに挑戦した投手がピリッとしないねぇ。
 松坂大輔も日本でのことを思えば、物足りないところがある。)
その逆、つまり日本でサッパリだったのがメジャーに渡ったことで開花して、
バリバリ投げるということも十分考えられる。
(古くは、マッシー・ムラカミこと村上雅則投手、最近では、柏田貴志投手が良い例です。
 この二人は、日本に帰国してからもバリバリ投げていました。)

田沢君がどうなるか、こればっかりオレには分かりませんよ。
NPBにしろMLBにしろ、一球も投げていないんだし。
昔、西武にもいた水尾嘉孝投手なんかは、メジャー契約で向こうに行ったのに
球団の戦略(選手枠の関係)だとかで、メジャー契約をあっさり解除されている。
(その後、マイナー契約で契約を結び直しました。)

ただね、オレはこう思うんです。
田沢君が残念ながらメジャーで通用しなくて、やむを得ず日本に戻ってくることになったとしても、
その時は、ファンの皆さんは彼を暖かく迎えて欲しい。
騒ぎを起こしたかもしれないけれど(とはいえ、NPBのお偉いさんの失態や怠慢も原因です)
彼の行動で、日本球界の問題点が指摘されたことは事実です。

日本の球団関係者には、無茶を承知の上で言うけど、
ここまで田沢田沢と騒いだからには、万が一、田沢君が日本へ帰国するようなことになったら、
どこでも良いから、獲得を検討して欲しい。
例えば、メジャー(マイナー)生活の果てに、球速が150kmを割るようなことがあったとしたら
「よーし、ウチが復活させてやろう」というような球団があっても良いと思う。

今回はどうも荒削りの内容になってしまいました。
余裕があれば、少ないながらも大久保秀昭監督の話もするつもりでしたが、
明日からも試合がありますので、どうか御理解と御容赦のほどを。

第5部 728-729 アレックス・カブレラのオレが豊田さん!12 by408

オリックス バファローズノ カブレラデス サインハ イチマイ ゴマンエン!
(以下、通訳さんの訳)

イソップ童話に誰が猫の首に鈴を付けるのか、という話があります。
オレには、今回の日本球界の出来事がそれと同じように聞こえます。

オレは星野さんに育てられた訳ではありませんから、
この人に遠慮する理由は無いので、サッサと結論に入りますが、
星野仙一さんに「WBCの監督はお任せしない」と伝えるのは誰か? ということです。
(真っ先に否定的なコメントを出したのは、中日ドラゴンズの球団社長でした。)

この件について、ナベツネさんが見境無く自分の意見をコロコロ変えているようだけど、
これはメディアへの「サービス」と、メディアがそれに甘えていると思えば、どうってことはない。
新聞社は新聞社で、ナベツネさんの発言を一面にすれば、売り上げが伸びると計算しているんだから。
(我々がいよいよ抗議の意思を示そうと思ったら、新聞を買わなければ良いんです。
 簡単なことですが、実はこれが一番効果があると思う。
 長嶋茂雄監督解任の時の読売新聞不買運動を思い出してみて欲しい。)

ところで、星野監督には任せられないという意見が大多数の中、
石田雄太氏は週刊ベースボールの9月8日号で、
「星野監督にはWBCの指揮官を引き受ける責任がある」とした内容のレポートを掲載している。
(雑誌内では「スペシャル・レポート」というタイトルがついています。)
それによると、「戦略は完璧も戦術で敗れた星野ジャパン だからこそ……」としている。
なるほど、こういう考えもあるんだなぁと思いましたね。
(だからといって、諸手を挙げて星野監督起用に賛成とは言いません。
 それと、誤解の無いように言っておくけれど、
 石田氏は星野監督の失敗をかなり的確に指摘しています。)

ひとまず、星野さんはWBCの監督は受けないという意思表示をしていますが、
何が起こるか分からないのが、良くも悪くも野球界です。
あえて「火中の栗を拾う」監督は誰なのか? 不安と期待を感じながら待つことにしましょう。

話は変わるけれど、新日石の田沢投手がメジャーリーグ挑戦を決意したらしいね。
これで、日本球界のお偉いさんたちが訳の分からないことを言い出した。
あのねぇ、この人たちは何を考えているんですか?
本人が挑戦したいと言っているんだから、黙って行かせてやればいいじゃないの。
日本野球の衰退だの何だの言っているけれど、
有力選手を日本国内に縛り付けておこうとする考えの方が、よっぽど問題ですよ。
新日石が「君に会社を辞められたら困る」と言って引き止めるのとは性質が違うんです。
(これは野球部員としての話ではなく、あくまでも一社員として退職する時の話です。)

これね、結局は「職業選択の自由」という原則が分かっていない、
もしくは、自分に都合のいいときだけ思い出すから話が面倒になるんです。
これが例えば、全く実績の無い選手がある日突然メジャー挑戦を決意しても
「ああそう。やりたいようにやりなさい」この一言で終わりですよ。

いい加減、野球界のお偉いさんたちは、自分たちの考え方が
ご都合主義だということに気がついた方がいい。
いや、それ以前に気付く日が来るかな? 無理だろうねぇ。

第5部 534-538 アレックス・カブレラのオレが豊田さん!11 by408

オリックス バファローズノ カブレラデス サインハ イチマイ ゴマンエン!
(以下、通訳さんの訳)

宮本大輔君おめでとう!

今日は原稿用紙にこれだけを書いて終わろうかとも思ったのですが、
さすがにそれではあまりにも手抜きと言うものです。

オレは西武にいた時に彼と対戦しているのですが、
度胸が良いんでしょうねぇ。150km近いストレートをドンドン投げ込んできた。
近鉄にはイキのいい投手がいるんだなぁと思ったものです。
ところが、2006年に難病に指定されている黄色靭帯骨化症という病気を発症していることがわかった。
そこで球団は1年間かけて治療とリハビリに取り組んでもらおうということで、
昨年は育成選手として契約したのです。
そしてこの度の支配下選手復帰・1軍登板となった。
つまり、育成選手という制度が双方にとってうまく機能した訳です。

ということで、今回はこの育成選手に着目してみたいと思います。

日本で「選手を育てる」ということに着目したと言えば、
オレは、広島東洋カープが運営しているカープドミニカアカデミーを思い出します。
ドミニカ共和国の原石を、自分たちの手で育てようというのです。
そして、見込みのある選手と正式に契約しようという仕組みですから、
まさに育成選手の先駆けだったと言ってもいいでしょう。

ドミニカアカデミー出身の選手と言えば、今はシカゴ・カブスに在籍している
アルフォンソ・ソリアーノが有名ですが、彼の場合はメジャーで開花した選手ですので
話が少し異なります。(彼についての話は、そのうち菊地原が話してくれるでしょう。)

では、アカデミーの最高傑作は誰なのか?
オレはロビンソン・チェコ投手(1995年~96年)を推したい。
150kmを超えるストレートとキレの良いスライダーであっという間に15勝。
衝撃的な選手でしたねぇ。
しかし、95年のシーズン後半戦あたりからどうにも雲行きが怪しくなっていた。
何でも来季の年俸に2億円払えと言う。それがダメならメジャーリーグに移籍だと。
(誤解のないように言っておきますが、チェコ投手本人が言っていたのではなく
 代理人のダン野村氏が要求したものです。)
馬鹿なことを言っちゃいけない。
当時のカープの選手には年俸が2億円を超えている選手なんて1人もいなかった。
(大野豊さんでさえ1億1200万円でした。)

この騒ぎは「超」が付くほどの紆余曲折を経て解決しましたが、
最終的にチェコ投手が97年からメジャーリーグへ移籍することになり、
ドミニカアカデミー事業は、無理なんじゃないかと疑う声がこの頃からチラホラ出てきた。
(今では、アカデミーの規模は大幅に縮小されているそうです。
 なんとも厳しく、そして寂しい話ですねぇ……。)

さて、ドミニカアカデミーの成否はともかくとしても、
外国人選手を自前で育てようという動きが、少ないながらも他球団にも出てきた。
最近では、横浜ベイスターズに在籍していたセドリック・バワーズが典型例でしょう。

ところが、球団は2~3年かけて育成する予定だったのに、
バワーズが1年目から予想以上の活躍をしてしまった。
球団やファンが喜んだのもつかの間、
2年目のシーズンには、四球から崩れるパターンがあまりにも目立ったため、
アッサリと斬られてしまった。なんとも勿体ないことをしたなぁと思いますよ。

1年目の活躍で、求められるレベルが高くなってしまったが故の解雇だったのか、
それはオレには分かりません。
(その後、楽天に移籍しましたが怪我続きで1軍昇格は無く1年で退団、
 現在はコロラド・ロッキーズで野球を続けているそうです。)

前振りが長くなってしまいましたが、これまでは選手の育成と言っても、
支配下選手枠を一つ裂く必要があった。
選手枠もそうですし、選手に支払う年俸など(最低年俸は440万円)を考えると、
どうしても、長い目での選手育成というのは難しいらしい。
(早めに辞めさせないと、第二の人生が歩めないという理由もあるそうですが、
 これは今回とは別次元の話です。)

これじゃあイカンということで、選手の育成にもっと力を入れようという話と
企業チームの活動休止などで、行き場を失ったアマチュア選手の
チャンスを増やそうということで、この制度が出来た。

これね、確かに制度の趣旨としては良いですよ。
ただ、どうも中途半端な印象を受けるんですよ。
こういう制度を導入するなら、思い切って支配下選手枠を撤廃してしまうぐらいの
思い切った行動を採っても良かったと思うんですがねぇ。

というのも、かつて中日ドラゴンズが、金本明博投手の処遇を巡って
大揉めに揉めたことがあったでしょう。
この問題も、何のことは無い。原因は支配下選手の人数。
何しろ、金本君が野手に転向しても今すぐに1軍に上がれるレベルじゃないという。
それなら、育成選手として2軍でじっくり育てようじゃないかということになった。

しかしこれ、例えば支配下選手枠が70人ではなく75人だったとしたら、
金本君は今も2軍で支配下選手のまま育成されていたと思いますよ。
ひょっとしたら今頃、1軍でデビューしていたかもしれないよねぇ。
身体能力が高く、センスの塊だったと聞くし。

この問題の根本的な理由は何か? 実は問題は支配下選手の人数制限だけではない。
要するに、中日球団が欲張ったからです。
金本明博君という一級品の素材は育てたい(手放したくない)、
支配下選手枠を一つ空けて、ペナントレースに備えたい。
あれも欲しいこれも欲しいと言っているうちに、金本君は嫌気が差して球界を去ってしまった。
結局、ゴタゴタを起こしたことで、中日フロントには悪いイメージだけが残った上に、
荒木君の後継者候補の1人を失っただけで、何の得にもならなかった。
これこそ、弱り目に祟り目。

これらのことから言える事は何か?
要するに、人間は何事も欲張ったらイカンのです。
二兎追う者一兎も得ずと言うでしょう。
チェコ投手の時は、代理人が欲張ったと言えるでしょうし、
セドリックの場合は、球団が(あるいは現場が)セドリックに求めるレベルを欲張った。
(日本人の投手だったら、あんなに早くクビを斬っていたか?
 おそらく斬っていないだろうねぇ。)
金本君の時は、フロントが欲張った。

今、育成選手上がりで何かと注目される選手は多いですが、
ここでは、阪神のアーロム・バルディリス君の話をします。

彼の働きぶりは、オレのところにも伝わってくるけれど、
バッティングは2割そこそこで、決して良い数字ではない。
その代わり、守備では何度もチームを救うプレーを連発しているとか。

いいですか。フロントも現場も、そしてファンも欲張らないことです。
「彼は打てないから使い物にならない」なんてことを言っちゃいけません。
堅実な守備がどれだけチームに貢献しているか。
向上心溢れる真面目な性格の外国人選手を探してくることがどれだけ大変か。
この2つを兼ね備えているだけでも、年俸分(1000万円)の価値はありますよ。
これに加えて打撃を求めれば、それはハッキリ言って贅沢と言うものです。
彼は、もともと長い年月で育てることを目的とした「育成」選手だったんです。
決して、大物メジャーリーガーのような「即戦力」の選手ではない。

多くの球団が育成選手と契約していますが、
各球団とも「育成」という言葉の意味を考えて、長い目で選手を見て欲しい。
(怪我持ちの選手の場合、どこで見極めるかという問題もありますが)
多くの野球選手の原点でもある高校野球は3年(2年半)の月日があるのだから、
最低でも、それぐらいは時間をかけて育てるという気構えが欲しいなぁ。

さて、後半戦が始まり、バファローズにはファンや監督はもちろんのこと、
フロントまでもが復帰を待ち望んでいた期待の選手がようやく1軍に帰ってきました。
実力はあるのに怪我に悩まされたりして、最近のシーズンは本来の力が発揮できていませんでしたが、
このほど、長い2軍での調整を終えて1軍に戻ってきました。
彼がいれば、打線の厚みが増し、得点力の向上につながります。
そして、彼が1軍の試合に出ることを強く望んでいるお客さんがたくさんいます。

彼とは、そう、濱中治君のことです。1軍復帰おめでとう。

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プロフィール

邱俊雄

Author:邱俊雄
2ch@プロ野球版のスレ「許銘傑のオレが豊田さん!第2部」に連載中の36氏のコラムを中心に集めています。

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