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2007-12

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第4部 132-135 李炳圭の俺が豊田さん!16 by408

チュウニチドラゴンズノ イビョンギュデス テーハンミングッ マンセー
(以下、通訳さんの訳)

2007年が終わろうとしています。
俺たち韓国人は正月を旧暦で祝いますから、
日本の皆さんのように1月に新年を祝うという意識があまりありません。
(芸能人主催のカウントダウンイベントなどはあるのかもしれませんが。)
しかし、それとは別に1年を振り返ることはします。
12月30日の朝鮮日報に、なにやら嬉しい記事が出ていましたねぇ。
「今年韓国人に最も元気を与えたスポーツ選手は?」で、この俺が8位に選ばれたとか。
俺自身はこの1年間を振り返ってみると、思うようにいかないことが多かったものですから、
どうしたものかと思っていたのですが、なかなかどうして。
不慣れな日本で1年間頑張った甲斐がありました。
来季はもっと良い成績を残せる自信がありますので、皆さん応援をよろしくお願いします。

さて、年末も年末のこの時期に驚くべきニュースが飛び込んできましたねぇ。
俺が2軍落ちしている時に一緒だった春田剛君が、球団に突然引退を申し入れたとか。
理由は「腰痛で、ひどくなると下半身不随の恐れがあると医者に言われたから」だとか。
いやぁ、こんなことがあるんですねぇ。
2軍で一緒だったころは、そんな素振りはまったく感じられなかったのに。
俺も膝を怪我したことがあるから、怪我の恐ろしさというのは知っているつもりだけど、
これはそんな簡単な話じゃない。
下半身不随、つまり自分の脚で歩くことすらできなくなってしまうんです。
いくら彼が野球選手として才能があったとしても、それとこれとは別問題です。
野球選手として大成したとして、その代償として歩けなくなっても、誰も喜びませんよ。
そこから考えれば、彼の行動は当然のことです。
一度しかない人生なんだから、後悔の無いようにせんと。

1年の締めくくりに相応しい話は何かをずっと考えていたのですが、
今回は韓国と日本の野球の違いを考えてみたいと思います。
五輪予選で俺たちは日本代表と戦い、3-4で敗れました。
試合結果と俺たちが負けた理由については色々と言われてるのですが、
そういう話ではなく、双方のチームカラーの違いが中心です。

どうやって話を進めれば、日本の皆さんに理解いただけるのか、
ああでもないこうでもないと悩んでいたのですが、
やはり日本の野球を使うのが一番でしょう。

要するにね、今回の韓日戦は、2002年の日本シリーズのようなものだと思うんですよ。
覚えている方も多いと思いますが、
巨人が初戦から西武を4タテして、一気に日本一を決めたシリーズです。

これね、確かに西武は4連敗で巨人に負けましたよ。
じゃあ西武が巨人に比べて弱いのかといったら、決してそんなことは無いでしょう。
あれだけ安定した投手陣と、カブレラさんや和田さん(来年からうちに来ますねぇ。)といった
破壊力抜群の長距離砲、松井君や小関君といった小技の出来る選手も揃っている。
誰がなんと言おうと、パリーグを制覇するに相応しいチームだった。
対する巨人はどうか。
ここもやはり投手力は悪くなかった。
日本代表の上原君や、高橋尚君がいたり、抑えには河原さんが控えていた。
打線も松井秀喜君を筆頭に破壊力は抜群だった。
唯一の欠点といえば、機動力や小技といった面をほとんど重視しなかったところです。

チーム力としてはほぼ互角、あるいは、西武が上回っていた部分もあったはずなのに、
西武は何故負けたのか?
結論から言えばこれが短期決戦の恐ろしさなんです。
西武の側から見てみれば、先発投手が不調だった、打線がつながらなかった、
これを4試合つづけて繰り返してしまったようなものなんです。
逆に巨人から言えば、投手が西武の攻撃を抑えた、打線が爆発した、
これが4試合続いたから4連勝できて、日本一になれたんです。
つまり、長期決戦を制覇した2チームのどちらが強いのかを、
短期決戦という方式で強引に決めたようなものなんです。
(いくらなんでも単純化しすぎだ、というお叱りの声があるかもしれませんが、ご容赦下さい。)

逆に言うとね、この両チームがペナントレースという形で戦えば、
対戦成績はどうなるかなんてことは、誰にも分からんのです。
ほぼ互角の成績になるかもしれないし、もしかしたらどちらかの一方的な成績になるかもしれない。
極端な話、西武が残りの試合で20勝ぐらいするかもしれない。
だから、西武と巨人のどちらが強いのか議論になったとしても、
明確な答え(つまり正解)は出ないと俺は思うんです。
何故なら、チームの質が違ったから比べようが無いんです。

今回の韓日戦もそういうものだと思うんですよ。
韓国と日本のどちらが強いのか、どちらも強いんです。
これも西武と巨人の話のように、強さの質が違うんです。
韓国は選手の身体能力を軸とした力の野球、
つまり、ここで挙げた巨人のような野球をする傾向があります。
対する日本の野球はどうだったか。
大技と小技を使い分ける野球、すなわちここで挙げた西武ライオンズのような野球です。

日本シリーズでは、強打に物を言わせた巨人が投打の噛み合った試合を4試合続けて勝った、
すなわち、日本一になりました。
では日韓戦はどうだったのか。大技小技を使い分けられる日本が勝ちました。
日本シリーズに置き換えれば西武が勝ったようなものです。

だからね、「日本と韓国のどちらが強いのか」なんていう
単純な議論をしているようじゃいけないんです。
そもそも、両チームの野球の質が違うんだから。

目先の結果にとらわれて、ことの本質を見誤る。
こういうことでは、いつまで経っても人間成長できないのです。

それでは皆様、良いお年を。
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第4部 126-127 ニコースキーの俺がAP通信!

今年も残り少ない。クリスマスを祝う習慣はいろんな国で商売の種になっているが
日本のモーテルが儲かるのもクリスマスだそうだ。
この風潮はどこから輸入されたのやら。カトリック教徒や福音派からしたら激怒するような
クリスマスの風潮が、日本に存在する。まあ戦後の米軍か、20世紀後半のトレンディドラマか
どちらかが持ち込んだのだろう。それはさておき。

「ファンのため」という言葉を野球選手個々人はどう考えているのか。
選手にとって、ファンはただの金づるではない。鬱陶しい存在でもない。
ファンが球場に落としてくれるお金、これに関しては
球団を運営する予算の中ではそこまで大きな位置を占めない。これは仕方ない。
しかし彼らはもっと広い意味で消費者という一面を担っていることを忘れてはならない。
消費者の動向・イメージによって広告効果が決まる。ひいてはそれが広告費名目の予算として
親会社から補填してもらっている。これが球団の構造なのだから、
福祉関係に巨額な年俸の一部を使いました、だからそれで十分ということにはならない。
ストイックなのはいい。しかしストイックというのとは違う、イメージを損なう行為やら言動、
インターネットの時代にこういうことに注意を払わない選手は、
断言しよう、フーリッシュ(浅はか)としか言いようがない。

球団がいかにお金をもうけていくか、そのモデルが変わりつつある時代だが
プロスポーツチームが広告塔を兼ねているスポーツ集団であることは、
未来永劫変わることはないだろう。
個人事業主であるプロ野球選手は、ユニフォームを着た日から「歩く広告」なのだ。
周囲の目、パソコンのモニター、匿名掲示板、マスメディア。いろんな「目」との付き合い方が
いまだに前時代的な一部のプロスポーツ選手よ、思い直してほしい。

書いていてふと思ったのだが、たとえばプロスポーツ選手の失言を防ぐ方法、
一番手っ取り早い対策は、広報を通してのみのコメントにとどめることだ。無論これは最後の手段だが
いろいろ面倒がり屋の人間にはオススメである。広報レポートを球団のサイトを大幅充実させれば
個人サイトやブログを作ったはいいが、その後面倒でほったらかしの選手も、おおいに助かるだろう。

さて、ネタもそんなに転がっていないこともあり、本年分の日記はこれが最後になる公算が高い。
ここまで読んでくれた皆様には感謝、皆様良い新年を。(了)

第4部 107-112 許銘傑のオレが豊田さん!2-29 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 今年ももうわずか、クリスマスも過ぎて一気に年末気分ですねえ。
07年も嬉しいニュース、悲しいニュースといろいろありましたが、
ひとまず無事に終わりそうで何よりです。
球界では、ここにきて薬物問題などプロ野球の根幹に関わるような話もありますが、
どんな人にも来年は平等にやってきます。
今年がよかった人も、悪かった人も、2008年という年を素晴らしい年にするために、
07年を笑って終わりたいものです。
オレも、今年のシーズンには全然納得していないけど、台湾代表でも投げられたし、
佳伶も維娟も元気で過ごせた。
来年こそ頑張って、渡辺新監督を絶対に胴上げしよう、と決意したその矢先、
水をぶっかけられるようなニュースが入ってきました。
 石井一久さんをFAで補強したその人的保証として、ヤクルトは福地さんを獲得しました。
つまり、ライオンズのプロテクトリスト28人から福地さんは外れていたということです。
もちろん、ライオンズの首脳陣にもそれなりの考えがあったんだろうと思いますが
(なかったら怒りますよ)、福地さんをプロテクトから外すというのは、どう考えてもわからん。
オレもいろいろシミュレーションをしたけど、
福地さんがプロテクトリストから外れるというのは起こり得ません。
移籍してからの2年間で200試合以上に出場して、
打率も2割8分、50盗塁している選手の何が不満なの?
対右投手のトップバッターとしては文句の無い働きをしていたし、
肩はそんなに強くないけど塁まで走っていけば投げるのとそんなに変わらん。
しかも広島時代は代走専門みたいな感じだったのが、
ライオンズに来て一気に開花した選手でしょう。
外様ながら、古き良きライオンズを思い出させる、
ある意味一番ライオンズらしい選手じゃないですか。
ファンの皆さんもきっとそう思っていたでしょう。
もちろんイの一番にプロテクトする選手じゃないけど、28人の中には普通入るでしょうが。

 ちまたでは西武も投手不足だし、ヤクルトも投手を狙ってくるから
投手を多めにプロテクトしたんだ、なんて言ってますが、
ナンボ投手がいないチームでも、福地さんがプロテクトから外れてたらそりゃ獲るよ。
しかもただでさえ薄いのに和田さんが抜けてるんだから、
ライオンズの外野が足りなくなるのは目に見えてる。
レギュラーが3人も抜けたらライオンズはボカチカにされてしまいますよ。
 
 ライオンズは昔から力の落ちた選手の見切りがうまいと言われています。
ライオンズから出た選手はあまり活躍しないと言われ、
レオレオ詐欺なんていう言葉もありました。
最近では小関がいきなり解雇されたし、佐々木誠さんもトレードになった。
辻さんも平野さんもそうだし、新監督のナベ久さんだってそうです。
でも、こういう切られ方をする選手は基本的に高年俸で、
コストパフォーマンスが悪くなってきた選手なんです。
少なくとも、年俸2000万そこそこの福地さんがコストパフォーマンスが悪いとは思えない。
長く見てもらっているオレが言うのはおかしいけど、ちょっと冷たいなあと思うよ、マジに。
 福地さんだけに限らず、和田さんやカブレラについてもそうなんですが、
いまのライオンズには危機感が感じられない。
優勝したチームが戦力ダウンして、連覇は難しい、ってのはよく聞く話ですが、
ライオンズは5位ですよ。5位のチームのレギュラーが3人も、
しかもクリンナップ2人と1番打者が抜けてどう戦うというの?
戦力を落とさず、アップしなきゃいけないのに、福地さんを出す余裕があるとは思えないのです。
新戦力としてブラジルのポカスカジャンとかいう選手が来ると聞きました。
最近の西武のニュースは、よく知らなんのですが。
でも、ガリガリ君はチームにいらないんですよ。
いまライオンズに必要なのは、タフな野球をする、打線を作れる選手です。
そういう意味では、福地さんの存在は08年のライオンズに絶対に必要なはずだった。
中日から人的補償選手が来るんでしょうが、
福地さんの代わりをつとめられる選手が果たして獲れるか、どうか。

 我々選手ができる事は、やっぱり福地さんを外したのは失敗だったと思われないような結果を来年残すのみです。
そして、福地さんはヤクルトで、ファンの皆さんが出てよかったと思うような
さらなる飛躍をしてほしい。
青木・田中あたりの俊足で野球アタマのある選手も多いから、
それを生かした打線を組めればきっとヤクルトも復活することでしょう。

 さて、小さいことですがひとつ言いたいことがあります。例によってスポニチです。
「助っ人優遇なし!西武2・1全員集合」というタイトルの記事で、
去年まではカブレラの合流は遅かったけど今年は優遇しない、
全員2月1日からキャンプに参加してもらう、という内容ですが、これ自体は別にいい。
オレは言われずとも2月1日にはバッチリ態勢を整えてキャンプに参加するつもりです。
でも問題はその後の地の文なんです。
「今オフはグラマン以外の助っ人5人が退団し、キニー、ブラゼル、
 ボカチカの3人が新加入ということもあり」と書いてあるんですが、
またオレは勘定に入っていないじゃないの。
前回のオレの退団報道は誤報だったんですが、訂正記事が出たという話は聞かない。
オレが台湾に帰っているから仕方ないかなと思ってたんですが、
1ヶ月経ってまだこれはひどいよ。
惜別球人にオレが出たという話は聞かんから、スポニチ全体では
オレは残留ということになっているはずなんですが、担当の人が間違えたんですかねえ。
でも、一回だけのことならオレもそんなに目くじらを立てるつもりはないんですが、
前回のオレの記事も間違ってて、今回もまた間違ってるって言うんじゃ、
さすがにオレも言わざるを得ません。
スポニチさん、しっかりしてくださいよ。
西武関係の情報を多く載せてくれる貴重なスポーツ新聞なんだから、
適当な仕事をされると困るよ。
情報は早いのも大事だけど、まず正確に、です。
そうでなきゃメディアはファンの皆さんにソッポを向かれてしまいますよ。

 本来は薬物問題について書こうと思っていたんだけど、
紙面がだいぶなくなってしまいました。
薬物問題ね、簡単にまとめると、結局「スポーツの公平さを保証するため、ルールには従おう」
なんですよ。
プロスポーツには、持てる肉体を鍛え上げて、
その肉体で最高のパフォーマンスを見せる、という大前提があるんです。
薬物問題を語るにあたって、サプリメントとの違いがよく話題になります。
サプリメントも肉体のパフォーマンスを向上させるためのものであって、
結局禁止薬物とは「禁止されているかいないか」の違いしかない、という人もいる。
その違いは何なのか?
 オレはね、これは単純に「禁止されているから悪い」ということだと思うんですよ。
そういう観点でしか語れないんです。
野球にはルールがあって、そのルール内で戦わなければならないから、
禁止されている薬物はダメなのです。
なぜフォアボールで一塁が与えられるのか?というのと同じ問題なんですよ。
そのルールを守った上であれば、サプリメントであろうが薬物であろうが
「合法」であり、「スポーツの場において公平」なんです。
もちろん、禁止薬物の中には健康を害するものもある。
だから禁止されているものが多いのです。
でも、もしそうなら、酒は?タバコは?となるでしょう。
どっちもアスリートの健康を害するものだけど、別に禁止されてはいない。
反対に、どれだけ副作用がなかろうが、禁止されているものはダメなのです。
それがルールだからです。悪法もまた法なり、ということです。

 国によって禁止薬物が違うのであれば、自分が使用している薬物が
禁止されている国では野球をやらない。それしか方法はないんです。
ダマで禁止されている薬物をやるのなら、そこには発覚するリスクがもちろん伴います。
ファンの皆さんが、薬物を使用していた(ことが発覚した)選手を
「そういう」目で見るのは仕方がないんです。
これはアメリカでも日本でもそうです。選手は禁止薬物に手を出すのなら
(それがいいと言っているわけではありません)、
ファンからある種軽蔑の目で見られたり、自分が打ちたてた記録が軽んじられたりするのは覚悟しないといけません。
(本人に罪があるかどうかは別として)ルール違反で入団した江川卓さんが
その後ひどいバッシングに遭ったのと同じことです。
 でも最後に個人的な意見を言えば、罪になるかどうかは別として、
子供たちの夢を壊したり、自らが打ち立てた記録の価値が減ぜられたりするような
後ろめたい事はできればやめて欲しいと思います。
プロ野球の一番の売り物は「夢」なんだから、子供に後ろ指をさされるような選手に、
野球選手の資格はありません。
来年こそ、ファンの皆さんが一年中笑って見られるプロ野球になりますように。
皆様、よいお年をお迎えください。

第4部 91-94 アレックス・カブレラのオレが豊田さん!3 by408

セイブ…チガウ カラカスライオンズノ アレックスカブレラデス サインハ イチマイ ゴマンエン!
(以下依田さんの通訳)

カラカス・ライオンズでは、野茂英雄さんと一緒です。
この前の登板では4回2失点と実力を感じさせる投球でした。

改めて思うけど、野茂さんは凄い人だよねぇ。
自分が投げられると思う限りメジャーへの復帰を諦めない。
自分の力に自信を持っている証拠ですよ。
これはね、一言で言えば野茂さんが「正しい努力」をしているからなんです。
例えば、楽天イーグルスの野村克也監督は
「人間正しい努力をした者が勝たなければ困る」という持論をお持ちなんだそうです。
「正しい努力をした者が勝たなければ、努力する者がいなくなる」というのです。

オレが「正しい努力」という話を持ち出したのには、理由があります。
そうです。オレの名前がMLBの禁止薬物使用者リストに挙げられていた話です。
この話を聞かされた時、オレは思わず「ふざけるな!」と叫んでしまいました。
オレは毎日毎日死ぬ気でウエートトレーニングに励み、今の身体を作り上げたんです。
このリストを作った人に言いたい。
オレと同じトレーニングメニューを1日で良いからやってみてくれと。
だからオレは声を大にして言いますよ。禁止薬物を使ったことは一度も無いと。

さて、前回は今季限りで西武のユニフォームを着られなくなってしまったことと、
オリックスがオレにオファーを出してくれていることをファンの皆様にお伝えしました。
契約の話は代理人に任せているので細かいことは分からないのですが、
どうやら、少しずつ良い方向に動いているらしいです。

しかし、オリックスがオファーを出してくれている球団とはいえ、
少々言っておかなければならないことが出てきました。
何かと言いますと、最近のオリックスの補強についてです。
オレにはどうもおかしな方向を向いているように思えて仕方ないのです。

まずね、阪神から濱中治君(そして吉野誠君)をトレードで獲得しました。
今年のオリックスのライトはチャド・アレンや下山真二君が中心に起用されました。
まぁ、アレンにしろ下山君にしろ、濱中君に比べれば本塁打は少ない。
(細かいことを言えば、今年は下山君は7本で浜中君は6本でしたから、
 下山君の方が多いのですが、出場した試合数が違います。)
1年間のトータルで考えると、濱中君の方が本塁打が期待できるでしょうから、
打線の強化という点では間違っていないのかもしれない。
しかし、オリックスがあの広い京セラドームを本拠地にしている以上、
浜中君には申し訳ないのですが、やはり守備面に不安がついて回ります。
野球のセオリーでは、走者が1塁にいる場面で狙うものは右方向へ打球を飛ばすことです。
右方向へ安打を打ち、1・3塁の形を作る、これが理想の攻撃です。
この攻撃を防ぐために、ライトの野手には必然的に強い肩が求められるのです。
しかし、濱中君の肩は度重なる怪我の影響によって決して強いとはいえない。
あまりにも簡単に1・3塁の形を作られたら、投手は大変ですよ。
その後にライトフライでも打たれてごらんなさい。ほぼ確実に1点ですよ。

しかも交換相手に出した選手が平野恵一君でしょう。
彼はオリックスでは少ない俊足の選手だったはずです。
コリンズ監督は「来季は機動力を活かした野球をする」と宣言していたのに、
その意向をフロントが無視してどうするの。
(もっとも、コリンズ監督が大砲獲得を希望しているという話もあるだけに、
 あまり迂闊なことは言えませんが。)
本当にオリックスに必要なのは彼のような選手のはずですよ。
(相手が誰であれ)良い選手を獲得するためには止むを得ないとはいえ、
よりによって彼を(しかも阪神に!)出さなくてもねぇ。

ただね、オレも濱中君を獲っただけならこんなにゴチャゴチャ言わんよ。
やっぱり、ある程度の補強というのは必要だもの。
問題なのはその後ですよ。
大西宏明君とのトレードで、横浜から古木克明君を獲ったでしょう。
いくら左の大砲が欲しかったか知らんけど、
これはさすがにひどいというか、行き当たりばったりだと思うよ。
だってね、まず古木君に何処を守らせるのよ。
レフトは村松有人君がいるでしょうし、センターには坂口智隆君がいる。
そしてライトは濱中君で決まりでしょうから、外野のポジションはありません。
古木君は守備がよろしくないですから、DHで使おうにもDHにはローズさんが控えているし、
時にはラロッカが入ることもある。(ローズさんもその時は守備につくはずです。)

古木君本人はレフトの定位置を目指すつもりらしいけど、
仮にレフト古木、ライト濱中なんていうシフトをひかれてごらんなさい。
あの広い京セラドームだと3塁打が何本出ることか。
一昔前に日本テレビでやっていた3塁打クイズの担当者も真っ青になりますよ、きっと。
投手は堪ったもんじゃないだろうねぇ。
まともに左中間なり右中間なりをぶち抜かれた打球ならともかく、
打ち取ったと思った打球が3塁打になったりした日には。
(デイビーなんか怒り狂うと思うよ。)
オリックスは守備(特に今回は外野!)を捨ててしまったんでしょうか。

それから、清原和博さんだって来季は帰ってくる。
清原さんは右の代打の切り札を目指せば良いでしょうから、
DHのスタメン云々はあまり関係ないのかもしれないけれど。

要するにね、DHの枠が一つしかないところに
DHタイプ(ここでは、守備に不安を抱えるという意味です。)の
選手ばかり集めてどうするのかということなんですよ。

この上、オリックスはオレと契約するつもりなんでしょう?
オレは守ってリズムを作った上で打席に入るので、DHになるつもりはありませんが、
ファーストには北川博敏君が控えている。
そりゃ、打撃なら北川君に負けない自信がありますよ。
だけど、守備は悔しいけど彼の方が良いもんねぇ。
こうなるとオレがDHだって文句は言えない。
そうすると、DHという一つの枠を、最低でもローズさんとオレの二人で
争わなければならないでしょうから、どちらかが試合に出られないことになる。
自分で言うのもなんだけどね、そうなったら宝の持ち腐れですよ。
だからね、球団の経営に直接関わっている人はもう一度よく考えた方が良い。
自分たちのやっている、いわば投資が理に適っているものなのかどうか。
ましてや、ここの親会社は金融業なんですから、尚更です。

「機動力野球」を目指す方針のコリンズ監督の下で最もチャンスを掴めそうなのは、
元F1セブンの平下晃司君だと思うのですが、紙面が尽きました。

第4部 79-80 ニコースキーの俺がAP通信!

フクオカ ソフトバンク ホークスの CJニコースキーテス ユーノー
(以下門奈通訳の訳)

オフシーズンは疲れを取る季節でもあり、インフルエンザワクチンの季節でもある。
医療保険の行き届いてない米国と比べ日本の医療は充実・・・・かというと
けっこうサジ加減の違いがあるようだ。中身は同じワクチンなのに
病院が違うだけで値段が1000エンぐらい平気で違う。
病院の価格設定次第というわけだそうだ。予防接種のときは
いろんな条件を考えて病院を選ぶべきだろう。

日本人は貯蓄率が高いと聞いていたが、こと野球選手に至っては
貯蓄率が38%だったか・・・何かの新聞で見たのはごく最近だったはずだ。
プロに入れば贅沢がステータス、プロに入れば女性を渡り歩くのがステータス、
プロに入ればその途端友達というほどじゃなかったはずの知り合いまで
友達と言って近づいてくる、
プロで野球をやっていると税金の心配をするのはお金がスッカラカンになった後。
こういうことがもはやNPBのよくある光景であること自体は、誰が見ても
非常にまずいだろう。

なぜこうなるのか? それについては選手によりきり、
複数の要因があるので一刀両断には出来ないが
これは今急にこうなったわけではなく、元々アングラな商売だった職業野球の気質を
この21世紀までしっかり受け継いでしまっているという見方も出来る。
エナツの時代なんか見るからにモロだろう。元々はカタギの商売ではなかったのだ。
少なくとも、機構や選手会のほうでこういった分野に
しっかりと取り組むようになったのはごく最近の話。
たとえばセカンドキャリアにしてもこれまで支援者頼りだったのが現状、
したがって受け皿も狭い。
時にはこういったNPBの厳しい裏側の事情が、悲劇を生むことさえあった。
プロで無名というわけでもない、一時はスタープレイヤーだったはずの選手が、だ。
「野球選手やってなけりゃヤクザやってたような子」がプロ向きとされて
プロの門を叩くことは今でも多い。
しかしその後グラウンド外でも非常識人のままであってもらってはたまらない。

ある機会に恵まれて某選手寮の食事メニューを見ることがあったが、
素晴らしいじゃないか。
食事を含めた練習環境は、それこそ豆もやしのようなルーキーの頃から
手厚いことに、深く感心した。
この環境で野球に打ち込む、もちろん多少の息抜きは必要とはいえ
大きな出費をする(例えば年俸1年分に迫るほどの高い車を買って乗る)
ほどのことだろうか。
野球選手のステータスは、本来はファームであれ一軍の球場であれ、
その出場の場で、人々の前で、輝くことがまず先決だ。
見てくれている人がいるのだから。
(勘違いしてはいけないのは、ファンの子をお持ち帰りしろとかそういうことではない。
もし私がそんなことしでかしたら、妻がシナイを持ってマンションの前に立っている絵が容易に想像されるが)
契約金を6年ぐらいに分けて分割支給したり、
年俸から自動天引き積み立ての定期預金とか想像だけならタダだが、
何かできないものか?といつも思ってしまう。
機構にせよ、選手会にせよ、メディアにせよ、単なるMLB追随MLB崇拝ではない、
いいアイデアがあったら、是非出して欲しいのだ。(了)

第4部 66-70 許銘傑のオレが豊田さん!2-28 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 先週からの続きです。
日本人選手の、特に元から高額をもらっている選手がなぜさらに高額を要求するのか?という話です。
彼らは何かを勘違いしているんです。もう高度成長の時代じゃないんですよ。
頑張れば頑張っただけ給料が上がっていた時代ではない。
中には自分たちが粘って給料を上げることで、
他の選手のベースも上がって得になると思ってる選手までいます。冗談言っちゃいけませんよ。
高度成長時代ならいざ知らず、いまは球団側でも出せるパイは決まっている。
それを上の選手だけがジャンジャンもらったら、割を食うのは他の選手なんです。
そうやって親会社の経営を圧迫して行って、一番困るのが誰なのかを全然わかっていない。
 04年の球界再編騒動を忘れたとは言わせませんよ。
近鉄球団がなぜ死んだかといえば、大阪ドームのバカ高い使用料と、
ローズ・ノリさんの高年俸ですよ。
近鉄球団は年間38億弱の赤字を出していたそうですが、大阪ドームの使用料が年間11億、
ノリさんが年間5億、当時の山口社長によればローズの年俸は公表されていたよりも多く
10億だったそうですから、これだけで25億の赤字です。
ネーミングライツの道も閉ざされ、身売りの道もつぶされ、
しかたなく近鉄はオリックスと合併せざるを得なかったわけですが、
この騒動は一時的に収束しただけで、まだ全然終わっている話じゃない。
巨人戦の中継が減り、たとえばヤクルトなら年間15億ほど入っていた巨人戦の放映権料は
近い将来ほぼゼロに近くなるかもしれない。
そうすれば、観客が増加傾向にあるパの球団はまだしも、セの球団は一気に危なくなってくる。
ヤクルト、広島、横浜なんかもう黄信号ですよ。

 パでいちばん危ないのは圧倒的に西武です。
よその球団がお客さんがどんどん増えとるのに、西武だけですよ、
年を経るたびにお客さんが減るのは。
まあ、これは放映権料とはあまり関係が無いんですがね。
とにかく、球団の経営状況は一部方向転換に成功した球団を除いては
04年の球界再編騒動時より明らかに悪くなっているハズです。
一部の高給取りの選手のワガママで、一気に球界再編が加速する可能性もある。
8球団1リーグにでもなってごらんなさい、4球団分の選手はクビを切られるんですよ。
その時、自分だけは生き残れるからいいと彼らは言うつもりかね?
 選手会もバカみたいに高い年俸を要求する選手は叩きなさいよ。
さっきも言ったけど、一部のブルジョワ選手の権利だけを保護して、
球団がつぶれたら一番困るのはその他大多数の選手たちでしょうが。
組合は立場の弱い労働者(プロ野球選手は個人事業主ですが、そのぶん立場は弱いのです)の
味方であるべきでしょう。
04年のときは明らかに球団側のやり口に無茶があったし、
ナベツネさんのたかが選手があったから世論は味方につきましたが、
こんな自分たちに都合のいいことばっかり言っとったら、
ファンの皆さんが次支持してくれるかどうかはわかりませんよ。

 最近は、契約更改での大幅減俸が多く見られるようになりました。
昨年は工藤さん、仁志さん、谷さん、立浪さんもそうでしたし、
古田さんも選手部分の年俸は大幅ダウンだった。
今年は、鈴木尚典さんの年俸が2年で1/4になったんだそうです。
これ自体は非常にいい流れです。選手を不良債権化させていいことはひとつもない。
働いてない選手の給料は思い切りよく下げないといけません。
ロッテの藤田さんも今年1年悪かっただけでアッサリと自由契約になりましたが、
これには契約更改で毎年ゴネていたのにも原因があるでしょう。
球団も昔みたいに無尽蔵にカネをつぎ込んでいるわけじゃない。
でも、上のほうでマネーゲームをやって、年俸がどんどん釣りあがれば、
懸命に削減した赤字がまたドーンと増えてしまうのです。

 先週書いたように外国人選手は仕方ない。
アメリカ人に日本球界を心配しろと言ってもムリでしょう。
でも日本人選手は、仮にも日本球界に育ててもらったわけですから、
ちょっとは球界全体のことを考えましょうよ。3億といえば、サラリーマンの生涯獲得賃金です。
ということは、累計してそれ以上もらっている選手はもうゴチャゴチャ言わんでもいいじゃないの。
そんなことをやっているから、年俸が低い選手がわけのわからん材料まで持ち出して、
必死に更改に臨まなければいけなくなる。
 オリックスの本柳は「代走準備料」を要求したそうですが、これは名目こそバカバカしいけど、
オリックスファンの皆さんなら今年の本柳の貢献度はわかっていることでしょう。
抑えの加藤大を除けば、右で一番投げとるんだから。
でも球団の、本柳の本業に対する評価はわずか数百万のアップ。
それなら、ということで苦肉の策で持ち出したのです。
くだらないこと言ってるな、で済ませないで、
こういう一番働いてる選手にカネをあげるべきですよ。
一番肝心なイニングイートをやる中継ぎへの評価は相変わらず低いんです。
抑えも激務だけど、評価はだいぶ上がっています。
それにくらべ、先発はどんどん楽になっているのに、相変わらず評価は高い。
最近の投手陣の契約更改で中継ぎ陣が悲鳴をあげていますが、それもやむなしですよ。
それに一部の高額年俸と、外国人選手の年俸が重なって、
年俸バランスがグチャグチャに崩れてしまっている。

 どこかで抜本的な改革をやらんと、本当に日本のプロ野球は潰れてしまいますよ。
さっきも言いましたが、もう巨人戦の放映権料は当てに出来んのです。
減ることはあっても、増えることは考えにくい。
テレビ局だって厳しいんだから、無理に放送させるわけにはいきません
(メディアに対して言いたい事は別にあるんですが、これは別の機会に回します)。
 私案を書きます。選手会が04年に掲げたこととほぼ同じですが、
最近選手会はこれをメインに押し出しとらんから、オレが言います。
まずはラグジュアリータックスと完全ウエーバー。
資本主義の権化であるMLBがやっとるんだから日本に出来んわけはない。
それにMLBではまだ実現してないサラリーキャップが加われば完璧です。
そうすれば限られた資金で効率よく選手を運用するしかなくなる。
自然と実力以上に年俸の高い選手は淘汰される上に、不公平感が出ません。
さらに放映権もNPBが一括管理する。
これでギャーギャー言う球団があることは容易に予想がつきますが、
もう一球団独裁の時代でないことをわからせなければいけない。
 さらに、これは選手会も言ってないけど、ルール・ファイブ・ドラフト(再分配ドラフト)を
導入するべきです。これで飼い殺しが完全に減ります。
日本には故障者リストが無いので、入団4年目以上で一軍登録日数が
50日を割った選手の中から、5人プロテクト枠を用意すればいい。
 FAは短縮しても構いませんが、その場合はプロテクト枠をあと5人ほど緩和しなくてはいけません。
FAで選手を獲る球団と獲られる球団がハッキリ分かれる現状では、
獲られ損にならないためには獲る側にそれなりのリスクを求めるべきです。
オレは別にメジャーを盲目的に賛美するわけじゃないですが、
選手と利益が寡占状態になっている日本の現状は決して望ましくない。

チームが減ることは、最終的には必ずリーグと競技自体の衰退を招きます。
台湾の人口が2300万人で6チーム(400万人弱/チーム)、
韓国の人口が4800万人で8チーム(600万人/チーム)です。
アメリカも30000万人の人口で30チーム(1000万人/チーム)なんですから、
日本の13000万人弱で12チーム(1000万人強/チーム)は決して多すぎるわけではない。
適正な数なんですよ。
なのに利益を受ける球団が偏っていて、搾取される球団は気息奄々になっている。
こんなの誰がどう見てもおかしいでしょうが。
 巨人が(あ、言ってしまいました)ブーブー言うようなら、
11球団が団結して「もう巨人には頼らない」と言えばいいんですよ。
放映権料はほっといてもそのうちゼロになるんだし、
ビジターの観客動員数なんか地域密着すれば10年もせずに取り返せる。
1球団でリーグ戦を開催して、毎年巨人が優勝、日本一ってやっても
お客さんなんか入らないんだから、必ず巨人は頭を下げてきます。
今までは放映権料と一極集中の観客動員というサイフを握っていたからこそ
巨人は強気でいられたわけで、どちらも失った(または、失いそうな)現在となっては
巨人が強気でいられる道理は無い。
このタイミングで一気に改革をやってしまわんと、
グズグズしとったら第二の近鉄が出てくるかもしれない。
巨人の影響力がいい意味で弱まっている今こそ、12球団共栄の道を探し出すしかありません。

 先日発覚した薬物問題についても書きたかったけど、これは来週に回します。

第4部 58-61 李炳圭の俺が豊田さん!15 by408

チュウニチドラゴンズノ イビョンギュデス テーハンミングッ マンセー
(以下、通訳さんの訳)

読者の皆様にとっては、もはや過ぎた話になってしまうのですが
俺たちは日本に負けたこともあり、五輪代表の座を獲得できませんでした。
期待してくれた方々には本当に申し訳ないと思います。

何回選ばれていても国際試合というのは緊張しますねぇ。
太極旗を背負うことの重み。これは、もう言葉では言い表わせない。
重圧に負けたとは言いたくないのですが、初戦の台湾戦では4打席2三振、
守備でも今一つリズムに乗り切れませんでした。
何度も言うけど、アジアシリーズはこの五輪予選のための調整の場だったんです。
最終戦で金広鉉君からホームランを打てたので、これで乗って行けると思ったんですが、
いざ本番となるとこのザマだもんねぇ、我ながら情けない。

さて、日本戦では「君子とは如何にあるべきか」を考えさせられる事件が起きました。
そう、金卿文監督のスタメン直前変更です。
色々伝わってくる話を総合すると、どうも事務方が金卿文監督に入れ智恵をしたらしい。
「ルール上は禁止されていないから」と。

金卿文監督にしてみれば、勝つために最良の手段を考えるのが仕事ですから
それが、勝つために最良の手段であるとすればやってしまう訳です。
朝鮮王朝時代の時代劇を見たことがある人は分かると思うのですが、
(「大長吟」(邦題:チャングムの誓い)は良かったですねぇ。)
王様が政治を進めるには、王様に向かって臣下たちが色々提言し、
それらを取り入れて王様が決断を下すんです。
だから、王様の評価を貶めるような提言をした臣下はどうなるのかと言えば
即刻免職、宮中から追放、一歩間違えば死刑ですよ。
今回、金卿文監督に提言した事務方もそこを考えて欲しかったなぁ。
おかげで本当は君子である金卿文監督が、
紳士協定を破るような道理の分からない中人扱いされる結果になってしまったんだから。

さて、話は変わるのですが、西武ライオンズの和田一浩さんが、
FA権を行使してウチに来ることが決まりました。
これはね、必然の出来事だったと思いますよ。
条件だけを考えれば西武は2年で6億円、中日は3年で8.4億円+出来高。
1年間の給料を考えれば、西武の方が条件がいいですよね。
それでも和田さんが西武に残らなかったのは何故だと思いますか?
色々あるだろうけど、俺は和田さんが「自分が西武ライオンズに残る理由はなくなった」と
感じたことが大きいと思うんですよ。
その理由は何かは、改めて言うまでもありません。
前の監督だった伊東勤さんの解任です。

入団した当時の監督だった東尾さん、野手転向の道を拓いてもらった伊原さん、
和田さんにも様々な君主がいましたが、和田さんはちゃんと仕えてきた。
そして、選手時代からの師匠であった伊東さんが今年でバッサリ斬られた今、
和田さんは、自分が仕えるべき君主はいなくなったと感じたんです。
仕えるべき君主がいなくなった時に、臣下はいかに行動するのか、
それが東洋思想の極致です。
(俺は西洋思想には詳しくないので、もしも西洋思想も同じだというなら許して下さい。)
かつて、日本には乃木希典大将という軍人がいました。
日本人の皆様には釈迦に説法だと思うのですが、
日露戦争の旅順戦で大勝を納めたときの軍人です。
明治天皇が崩御された時にこの人は、自刃されたんです。
乃木大将のこの行動をどう理解すれば良いのか? 
要するに、これが、日本の軍人勅諭の精神であり武士道であり、
そして儒教で言うところの君主に仕える精神です。

さて、ここまでの話の流れで、毎回俺の文章を読んでくれている人は、
次に俺が何の話をするか、お分かりだと思います。
そうです。日本代表チームで4番を打っていた新井君です。
日本代表の4番打者として頑張っていたねぇ。敵ながら見事でしたよ。
だけどね、俺はどうも新井君の姿を見て納得できないものが込み上げてきた。
あれだけの気合を広島に残って発揮しようと思わなかったのかと。

先に述べた和田さんも新井君もチームの主力選手でありながら、
FAで自分のチームを出ていくことを選びました。
しかし、和田さんと新井君のFAには大きな違いがあります。
結論から書くとね、新井君は本来仕えるべき君主にまだ仕えていないんです。
この君主とは誰のことなのか、改めて言うまでもありません。野村謙二郎さんです。
2009年の監督就任が規定路線とされている今、
新井君が最も仕えなければならないのは、誰がどう考えてもこの人でしょう。
こういう言い方は新井君には悪いけどね、
新井君は君主に仕えるということの何たるかをまったく分かっていないんです。

野村謙二郎さんはFA権を取得した時、メジャーリーグを目指すかどうかで悩みました。
いくら悩んでも結論が出ないので、駒沢大学の監督に相談にしたところ、
「お前が抜けたらチームはどうなるのか」と言われて、カープに残ることを決意したんです。

翻って新井君はどうなのか。
野村謙二郎さんという最も見習わなければならない人がいるにもかかわらず、
同じカープで可愛がってもらった金本知憲さんの、
よりによって一番見習わなくても良いところを見習ってしまったんです。
(もちろん金本さんに師事したことが全面的に悪いとは言いません。
 この人の野球に取り組む姿勢は見習うべきところだと思いますよ。念のため。)

金本さんが出て行った経緯を覚えている人は多いと思うのですが、
あのミスター赤ヘルと呼ばれた山本浩二監督(当時)に
「土下座をしてでも残ってもらう」とまで言わしめた上に
「(球団に)残って会社を見返してやれ」と言われたにもかかわらず
カープを退団し、阪神へ移籍しました。

この件については、カープフロントの不手際というのが最大の原因だけど、
それを差し引いてもなお、山本浩二という君主の顔を潰した以上、
金本さんの決断は許されないことかもしれない。
だけど俺はね、金本さんの決断をゴチャゴチャ言うつもりはありませんよ。
問題なのはね、その後新井君が「金本さんからの独り立ち」を宣言していたことです。
だから、当然今回のFA騒動(悪いけどこう書かせてもらいます)は、
自分自身で道を決める、もっと言えば金本さんとは違う道を選ぶと思っていた。
それがふたを開けてみれば、金本さんとまったく同じ道を選び、
「金本さんがいることが移籍の大きな決め手となった」と平然と言ってのける。
金本さんが移籍することで広島球団の体質改善を図ろうとしたなら、
新井君は残留して球団の体質改善を図ろうとする。
これが独り立ちを宣言した大人のやることだと思いますよ。

ここまでされた以上、カープファンの皆さんがやるべきことはただ一つ、
新井君に充分な謝罪と賠償を求めることです。
それぐらいやったって罰は当たらないでしょう。

せめて新井君は、カープ退団を決意した理由を話すべきだった。
「(3位で充分と言う)フロントに嫌気がさした」でも良かったし、
「(3位で充分と言う)フロントに(首位を目指す自分は)追い出された」でも良かった。
一言で良いからファンに説明すれば、ここまで非難されることはなかったと思います。

第4部 46-49 シコースキーのオレがニコースキー by36

I'm Brian Patrick Sikorski, not Nitkowski.
(以下翻訳職人による訳)

 ブライアン、人生ってやつは、何が起こるか分からないから面白いんだよ。
そう私に教えてくれたのは小学校のときの先生だった。
もちろんそんなことは頭では分かっていた。
でも、そのじつ彼の言うことを心から分かってはいなかったのだろう。
 実際、「あれ」をやるためにはるばる極東の日本まで来たということ自体、
私には予想もつかないことだったのだ。
私の人生はセントメアリーズ川の急流に浮かぶちっぽけな枯葉の小舟のように、
抗うこともできないままに翻弄されてきた。
ああ、とはいえ神様はなんとうれしい偶然を用意していてくださったのだろうか。
きょう、私はチバ・ロッテ・マリーンズと契約を交わした。
これが神様のお導きでなかったら何だと言うのだ?
私を呼んでくれたヤマモト監督はすでにチバにはいない。
そして、かつて私と契約しなかったボビー・バレンタインがマリーンズの監督だ。
そのボビーがまさか私をマリーンズに呼び戻してくれるなんて、
小学校の先生だって思いつかないはずだ。

 トーキョー・ヤクルト・スワローズで過ごした半年はもちろん素晴らしかった。
フルタさんはクールなメガネをしていた。
ミヤモトさんはいつも素敵なDVDを見せてくれた。シロイシのワイフは美しかった。
何よりも、ジングー・スタジアムに来てくれるファンは優しかった。
彼らはいつもトーキョー・オンドという非常にオリエンタルな
フォークロアソングで傘を振り回していた。
私も、ヤットナーソレヨイヨイヨイ、という部分をタカツさんに教えてもらって、
そこだけは歌えるようになった(ほかの部分は難しすぎたのだ)。
スワローズ球団と、スワローズの選手のみんなと、
スワローズファンの皆さんには本当に感謝している。
少なくとも彼らには、トーキョー・ジャイアンツのように理解しがたい扱いはされなかった。
それでも、マリーンズが声をかけてくれたとき、私は迷わずチバに行くことを選んだ。
チバ!あの素晴らしい街にまた帰れるのだ!

 チバのことをよく知らない人にとっては、チバはイメージしにくいかもしれない。
だが、日本に行ったことがある人なら、その記念すべき最初の一歩は
たぶんチバだったはずだ。
チバには東洋でいちばん大きい国際空港があるのだ。
この空港はニュー・トーキョー・インターナショナル・エアポートという名前だったが、
トーキョーまでは40マイルも離れており、私が初めて日本に降り立ったときには
詐欺に遭ったような気持ちになったものだ
(いつのまにかナリタ・エアポートになっていたが)。
 チバにはディズニー・ランドもある。
ここもチバなのにトーキョー・ディズニーランドという。
一度、チバの山のほうに行ったことがあるが、まるっきりカンザス州のような、
どうみてもトーキョーとは似ても似つかない田舎にトーキョー・ドイツ村というのがあったが、
とにかくチバにある大きな施設にはしばしばトーキョーという名前がついている。
つまり、チバ自体にはローストピーナッツとナノハナエクササイズと
ジョージアマックスコーヒー(トーキョーですらない、ジョージアなのだ!)のほか
何も無いのである。
 それでも、マリーンズの本拠地があるマクハリは我々アメリカ人にとっては
非常に暮らしやすい街だ。
チバにはウォルマートはないが、カルフールがある。
前いたときには無かったのだが、今ではイケアもあるし、驚くなかれコストコもあるのだ。
およそアメリカ人として何不自由の無い生活がチバでは送れる。
車が非常に多すぎて東京方面へドライブするのはほとんど不可能だが、
それ以外は文句はない。

 そして、何よりもチバはファンが熱狂的だ。
私がいたころはチバの球場にそんなに人は多くなかった。
ちょうど、今年のスワローズと同じぐらいだったと思う。
しかし、その時ですらチバのファンはどのチームよりも大きな声で応援をしてくれた。
私がマウンドに上がったときに「あれ」をやると、
まるで私がスティービー・ワンダーでもあるかのように大きな歓声が沸いた。
スワローズにやって来てすぐ、ジングー・スタジアムでマリーンズと対戦する機会があったが、
その時ですら彼らの大声援はスワローズ・ファンよりも大きかった。
前に私が書いたことを思い起こしてくれるとわかると思うのだが、
私はあのグルグルをより多くの人に見せ、賞賛されるために野球をやっていると言ってもいい。
瞬間にすべてを集中するために、試合前は極力何もしゃべらないというぐらい、
私は「あれ」をやることに精力をそそいでいる。
とすれば、私が野球をやるべき場所は、トーキョーではなく、あの大声援のあるチバなのだ。
 聞くところによれば、ボビー・バレンタインは私がいなくなったあと
素晴らしい手腕を発揮し、マリーンズを優勝へ導いたという。
そして、それ以降マリーンズのファンはますます増え、
あの美しいスタジアムはマリーンズファンで溢れかえっているのだそうだ。
ああ、03年よりも飛躍的に増えた大量のファンが大声で私の名前を呼んでくれるのだ。
そこで、「あれ」をやったらどんなに気持ちがいいだろう。
私はその衝動を抑える術をもはや持たなかった。
スワローズファンの皆さん、不義理な私を許してほしい。

 いまやチバには、私の球を受けてくれたシミズマサウミもいない。
センター前ヒットをアウトにしてくれたコサカさんも、
ファウルフライを落としたハツシバさんもいない。
ジョニー・クロキもいなくなった。
いつも青い顔をして先発マウンドに上がったヤブタはメジャーに行くほどの選手になったという。
そして、いつも私がマウンドを託していたクローザーのマサまでも、
クリーブランドへ行ってしまうそうだ。
マリーンズファンはあのドラマティックなピッチングを見られなくなって
さぞかしガッカリしているだろう。
ならば、マサに負けない、ドラマティックなピッチングを見せるしかないではないか。
チバのファンは是非期待してほしい。昔より多めに回している「あれ」と、
昔よりドラマティックになった、私のピッチングに。

第4部 44-45 ニコースキーの俺がAP通信!

フクオカ ソフトバンク ホークスの CJニコースキーテス ユーノー
(以下門奈通訳の訳)

FAやらなんやらと、ニュースが続く中、どれを題材にしたらいいのか、
正直迷ってしまった。こうなったらマクドナルドのサラダのクルトンのように
細切れに話題を消化していくしかない。

まずFAについて。クロダ投手もFA移籍のようだが、彼もギャクシメイだったことをウィキペディアで
確認した。
「憧れ」など、いろんなエクスキューズを用意してギャクシメイ選手あるいはそうでない選手が
FAで移籍していく。
実に強く感じられたことだが、「ギャクシメイ」の重みはファンの側と比べれば、
NPB選手本人にとっては重いか軽いかと言われれば恐らく軽いのだろう。
FA移籍のときは潔くあれ。必要以上に敵を作りたくないという女々しい態度が見えてしまっても
周囲の状況、結局変わりはするまい。
個人的には、ワダは潔いと私は感じた。
「頭打ち」だなんだと言い過ぎだ、と感じる方もいるだろうが、
少なくとも奥歯に物が挟まったようなFAではない。
無論責任が伴ってくるが、それはFA移籍した以上同じ事。
トレードでもFAでもウェーバーでも、移籍のときはしっかりとした意識の切り替えが必要だ。
さもなくば次の所属先のファンに失礼になってしまう。

次に「ピンチランナースタンバイ料」。これは興味深い。
実際にインターリーグでピンチランナーとして我がチームのシノハラが出場していたときは
そのような話が出たか、いまひとつ記憶に無いが、インターリーグが当たり前になっていけば
こういうケースも突然とまでは行かなくとも少しは増えていくだろう。
投手ももっと打席に立つはずだ。
個人的には、打席に立つ塁に出る、ということも当然やるべきことと思っててほしいのだが、
他の選手などもとにかく批判批判で来ていることを見るに、どちらかといえば
幹部に文句を言いたかったのが先ではないかと私は勘ぐった。
スタンバイさせたから、で突然こうはならない。
ザルになっている部分が多いからこのようなことになったのかもしれない。
この球団を興味深く見てみようと思う。何やら大きな石碑に巨費を投じているのだろう?

補強は当然必要に応じてチームがやるべきことの一つだが、
外部からのヘッドハンティングを繰り返す球団の場合はどうか。
ドラフトから育ってきた自前の選手が結局人気の柱になる場合が多いということは
周知のとおりだが、別の角度から見ればどうなるか。
これだけ補強しても番狂わせがあるのがベースボールだ。アメフトのようにはいかない。
そして「それ」がもし現実のものとなったら・・・・。気の強くない監督なら、
大型補強の知らせを聞いて心強く感じるどころか、むしろ今恐怖で一杯になるやもしれない。
守ってくれる学閥がある監督なら、明るい表情でいられるし、それがない監督だったら、
今頃は口を真一文字にして襲ってくるプレッシャーに向き合っている時だ。
何を言いたいのか、つまりその監督が逆に不憫に思えるということである。
日本では補強についての発言権の一部も監督にある場合が多いそうだが、
監督との話し合いなしに
機械のように勝手に毎年大型補強を繰り返しているチームがもしあるとすれば、
そしてもし、ペナントの趨勢の責任の矢面にいつも監督だけが立っているなら、
それは実に不幸な話なのである。(了)

第4部 29-32 許銘傑のオレが豊田さん!2-27 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 本格的にシーズンオフ、というよりストーブリーグに突入しましたねえ。
オレも本格的にオフということで、台湾で羽を伸ばしています。
オフといえば釣りです。釣りをせずに何のオフか。
朝早くから釣りに出かけ、釣って帰ってきたらカミさんにその魚を焼いてもらいながら
布袋劇のビデオやらDVDを見ます。
食後にはお茶(オレは泡老人茶というお茶が大好きなのです)を飲みながら
瞑想にふける(妄想ではありません年の為)。
これがオレの最高のオフの過ごし方です。
我ながら若いのにジジくさい趣味だと思いますが、それが落ち着くんだから仕方ない。
布袋劇のビデオはいくらか日本にも持っていってますが、やっぱり地元で見ると落ち着きます。
最近はオレも感覚が日本人に近くなっているのか、
日本で台湾のものを見ると妙な気分になります。

 釣り糸を垂れていると暇ですからいろんなことを考えます。
今年のシーズンのこと、アジア選手権のこと、来年の五輪のこと、
ライオンズのこと、日本球界のことなど、野球に関しても思いは千々に乱れます。
そんな中で思ったのですが、最近の外国人選手が契約切れでジャンジャン移籍するのを
日本人の皆さんはどう思っているんでしょうか?
オレはね、向こうは契約社会だから仕方が無いとは言うものの、
どうにもやりきれないものを感じるんですよ(感覚が日本人に近くなっているんでしょうか)。
アメリカでやってた選手はトレードに慣れていますから、
自身が移籍することには何の罪悪感も感じていない。
だってそれはアメリカでは普通のことだったわけですからね。
しかし、日本ではチーム間の移籍に対してそこまでドライな考え方ではない。
純然たるビジネスというよりも、チームのために、ファンのために、というウェットな体質が、
いいか悪いかは別として残っています。
先日の新井の涙も、そういうウェットさが生んだ涙でしょうし、
彼に対する広島ファンの感想も基本的にはそういうウェットさに基づいているように見える。

 ところが大多数の外国人はそうではない。
今年だけでもクルーンがすでに巨人に移籍してますし、
グライシンガーにラミレスも、という話もある。李承だってパウエルだってそうでした。
巨人じゃないけど、ズレータ、ラロッカ、シーツ、ウッズだって同じようなものだったでしょう。
このところ、毎年チームの中心だった外国人選手が他球団に移籍している。
成績が残せなくて退団した選手を再獲得する、楽天のウィット、日本ハムのセギノールやら、
ロッテのオーティズ、ヤクルトのシコースキーやらのケースは理解できるのです。
でも、グライシンガーなんて一年目で最多勝とった選手でしょう。ウッズだってそうです。
こんな選手がいくら契約が不調に終わったとはいえ、(アメリカに帰るならまだしも)
なぜサラッと国内に移籍できるのか。
 オレはね、不思議に思って調べてみたのです。
少なくとも昔は外国人選手の移籍は今よりずっと緩やかだった。
成績を残した外国人の移籍は、解雇後か、そうでなければトレードがほとんどなのです。
たとえば古い話ですがシピンは金銭トレードですし、ハウエルもマルちゃんも解雇後の移籍です。
阪神もパリッシュ・パチョレック・パウエルは解雇後の移籍。オマリー・ミューレン、
楽天じゃないほうのルイスロペスもそうです。
レオンリー・マニエルは交換トレード、ブーマーは契約でモメての退団ですから、
今みたいにバリバリ活躍している選手が、メジャー復帰でもないのにいきなり国内他球団に
移籍するケースはそんなに無かった。
 これね、どうやら野茂さんと、元広島、その後ヤンキースに行って
今カブスにいるソリアーノが関わっているらしいのです。
かつて、外国人選手はいつでもメジャーに戻れる代わりに、
国内での移籍は元の所属球団が自由契約にしない限り禁じられていました。
別の言い方をすれば、保留選手の権限はNPBの他球団にのみ及ぶもので、
海外の球団には及ばなかったわけです。
この協約の「抜け穴」を利用してメジャーに移籍したのが野茂さんです。
近鉄を任意引退して、メジャーに行った(それをそそのかしたのはダン野村さんなんですが、
それはまた別の話です)。

 その後、カープアカデミー出身のソリアーノが、まったく活躍しなかったにも関わらず
広島と年俸調停で揉めて、ヤンキースに移籍後大活躍した、というのはご存知の方が多いと
思うのですが、このとき広島はソリアーノを任意引退にしたんですね。
で、獲得できると思ったアメリカの複数球団がソリアーノを取ろうとしたら、NPBの野球協約に
勝手に「任意引退選手の海外移籍を禁ず」という趣旨の一文が付け加えられていて、
日米が大モメにモメたんだそうです。
つまり野茂さん達の流出に頭を痛めたNPBが、保留権が外国の球団にも及ぶということを
MLBに相談せずに勝手に決めたものだから、MLBが怒ったわけです。
日米の話し合いの結果、海外に移籍する選手は(外国人、日本人を問わず)自由契約にし、
任意引退選手は海外に行けない、ということになりました。
しかし、そうすると今度は、球団が他球団に取られることを恐れて任意引退にした外国人選手は
メジャーに自由に戻れなくなる。
そこで、MLBの要請で、来日する外国人選手は契約満了と共に
かならず自由契約になるとする一文を入れるようになった。
契約としてはスッキリしたでしょうが、これで契約満了の外国人選手は他球団に
(もちろん、国内でも)移籍し放題になったのです。
 そこから後はもうやりたい放題です。どことは言いませんが補強に歯止めの利かない
いくつかのチームが、毎年毎年他球団の外国人選手を札束で頬っぺたをひっぱたいて引き抜いていく、現在のような惨状になってしまったわけです。

 外国人選手には大きく分けて二つのタイプがあります。
ひとつは、大多数の外国人選手で、日本に野球というビジネスをやりに来たという選手。
だから一銭でも高いカネを出してくれる球団、
もしくは少しでも待遇のいい球団に移籍をしようとする。
身分の保証が日本人に比べると少ないし、外国人枠もある。
一円でも稼がなきゃ、となるのはムリもないんですが、
自然と高給取りになりますから、成績が悪いとすぐクビになります。

 もうひとつは、オレのように長いこと日本にいて、
もう本人も含めて事実上日本人と同じような扱いになっている選手。
郭泰源さんもそうですし、莊勝雄さんや郭源治さんなど、台湾人にこういう選手が多い。
こういう選手の特徴として、契約であまり文句を言わない。
オレもそうですが、契約してもらうだけで有難いと思っているのです。
言っちゃ何ですが、オレの年俸があと2000万高かったら、オレは今年でオサラバ、
いやもっと早くオサラバだったかもしれません。
ちなみにローズもラミレスも日本に長いこといますが、
この二人は基本的に給料に見合う結果を残し続けているだけであって、
基本的には高い給料を要求する選手ですから、タイプ的には前者に分類されるでしょう
(だから、巨人に移籍したのです)。
どちらを選んでもリスクがありますし、どちらを選ぶかは選手次第です。
選手は個人事業主なんですから、自分で自分の売り方を考えればいい。
 しかし、それをいいことに、球界のバランスも考えずカネで選手を乱獲する球団は
ファンの支持を失いますよ。
巨人も、90年代以降のFA、逆指名、外国人選手の乱獲でどれだけファンが減ったか考えとらんのでしょうかね。
東京ドームの座席がガラガラになっているのは、チームが勝てないからだけじゃない。
外様ばっかりの球団に、ファンが愛着を持てなくなっているからで、という理由も多いと思うよオレは。
阪神だって、成績を残しているからお客さんも入っていますが、
もともとこの球団は歴史的にアンチ巨人ファンをたくさん取り込んできた球団です。
ある意味地元密着の球団ですから、巨人ほどドラスティックに観客動員の現象という形では
現れませんが、いつまでもプチ巨人みたいなことをやっとったら、ナンボ綺麗な補強でも、
いつかファンの皆さんに見放されてしまいますよ。

 外国人選手の年俸の高騰、そして札束ひっぱたき合戦にも問題はあるんですが、
一円でも多く稼ごうとして、明らかに成績よりも高い給料をもらおうとする日本人選手には
さらに問題があります。
今週はこれについてじっくり書きたかったのですが紙面が尽きました。
これに関しては、次の機会に触れることにします。

第4部 18-19 ニコースキーの俺がAP通信!

フクオカ ソフトバンク ホークスの CJニコースキーテス ユーノー
(以下門奈通訳の訳)

五輪予選はトラブルを起こしながらも終幕を迎えた。本当にエキサイティングだった。
ニコニコ・ドーガで見せてもらったが、フルタという人間は本当に興味深い。
WWEの解説者が週末のPPVを宣伝するときに「こいつはすげえや、血の雨が降るぜ」
といわんばかりの勢いを見せてもらった。
彼はいいコメディアンになれるよ。むろん、グラウンドレベルでね。
TAEBOで知られるビリーブランクスの「グッジョーブ」を差し置いて
彼の「OK!」は流行語に躍り出るだろう。そして彼は独り歩きを始めた「OK!」の奴隷となる。

今回問題視されたメンバー表の「空白の発表時」。
これについては、連盟のほうで改善に動くという。
しかしだ。今回国際試合で日本が戸惑ったものはこれだけじゃない。
二段モーション等のボーク規定・ストライクゾーン、さらにはボールとロジン。
この辺はおそらくそのままだ。見たところ戸惑いを感じた選手も少なくないように見受けられた。
「こんな試合はこりごり」 それがメンバー表のことだけならいいのだが、
フレキシブルストライクゾーンについても「こんなのは二度と勘弁してくれ」と思っていたら
それはまずいのだ。

リメンバー・ボブデイビッドソンである。
もっとマシな審判をつれて来い、と言ったって、今回と同じぐらいの水準の審判は
北米大陸にはクマ以上にゴロゴロといるんだから。
この間フルホンヤで見つけた「アスリートマガジン」に、国際試合のタフさをプロ派遣選手に
説明していたノムラ・ケンシロウの話が載っていた。
アマチュア時代に国際試合を経験する人間が少なく
プロからいきなり参加という人間が多いことで、今回のような戸惑いはさらに増すだろう。
国際試合とはこういうものなのだ、一山越えて一息つけるのが本戦なわけではない。
五輪選出されたならば覚悟が必要だ。
アマチュア選手の出番を分捕って出ているのだからね。(了)

第4部 4-8 許銘傑のオレが豊田さん!2-26 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 私事ではありますが、オレは今月の1日で31歳になりました。
昨年、30代に突入した時ほどの感傷はありませんが、またひとつ年を重ねたわけです。
この年になると、現役をあと何年続けられるだろう?という気分になります。
例のスポニチの退団報道は誤報だったので(スポニチさん、頼むよ、マジに。
最近特にスポニチの記事には焦りが目立ちます)
来年も西武ライオンズで投げる事はできることになりました。
しかし、ファンの皆様はご存知の通り、今年のオレの成績は
とても残留だといって喜べる成績ではない。
オレの人生、三廻り目に入ったわけですから、ここはひとつ初心に帰って頑張ることにします。

 その31歳になっての最初の登板はアジア野球選手権のフィリピン戦、
林英傑からマウンドを受け継ぎ、1回を無走者に抑えました。
相手の強さはともかくとして、投げる試合はすべて全員抑えるのが理想ですから、
その理想どおり投げることが出来てまずはよかった。
懐かしい台中の風も気持ちよかったですよ。
 フィリピン戦を気持ちよく投げ終えて、さあ、とばかりに日韓戦を見たのですが、
イキナリ気持ちのよくない話がありました。思わずのけぞってしまいましたよ、オレは。
 韓国が、試合開始1時間前のオーダー表交換からガラッとスタメンを代えてきた。
先発投手だけならまだわからんでもないが、打順まで大きく変更されていたのです。
星野監督も若干の抗議はしましたが、オーダー変更は認められ、
そのまま試合開始ということになりました。
あとでいろいろな新聞記事を見ましたが、結局これは金卿文監督がワザとやったんですね。
もうすでにあちこちで語られていますが、これはないよねえ。
金卿文監督は「ルールが悪い」なんて言ってましたが、
これは、急遽選手が体調不良になったとか、ケガをしたとか、
そういうときのために遊びを持たせてあるルールでしょうが。

「ルールのどこにも書いてない」からいいというなら、
空白の一日だっていいということになってしまう。
「参加することに意義がある」の五輪で、しかも国の代表としてで
国民みんなに見られている大会でこれをやるのは最低です。
スポーツマンシップって何?となっちゃうじゃないですか。
まったく、バカじゃないの?とオレは言いたいよ。
 その他にも韓国は積極的にデッドボールに当たりに行くなどしてましたが、
これは戦術的な側面もあるから一概にダメとは言えない。
ケガを承知で当たりに行くのは誉められたものではないけど、
そういう野球は日本の高校野球なんかでも往々にしてありますよ。
それに、日本プロ野球にだって近めのボールをまったく避けない
お地蔵さんがいるじゃないですか。誰とは言わんけど。
 しかし、先発の大幅変更はダメです。
これを認めるなら、1時間前のメンバー表交換の意味がなくなってしまいます。
1時間前のメンバー表交換はスコアボード表示などのための便宜的な措置なんですが、
これを直前で代えることによって、台湾の球場担当者にも国家レベルで
迷惑をかけることになるじゃないの。
対戦相手に対しても失礼だけど、迷惑がかかっているのはそこだけじゃないんです。
この恥ずべき行為に対し、中央日報は、
「星野監督が知らなかっただけで、国際大会ではこういう偽装術はよくあること」と
さも「知らずに怒る日本が悪い」と言わんばかりのことを書いています。
朝鮮日報に至っては
「便宜的な措置だから、やむを得ない場合は変更できる。したがって星野監督の無知だ」と
書いていますが、「やむを得ない場合」というのはどう考えても
こういう場合ではないはずです。
まったくもって、民度の差を感じざるを得ません。
「やってはいけない」と「やってもいい」は全然違うことなんですが、
韓国ではそういう教育は為されていないんでしょうか?
先日も書きましたが、日本統治時代に為政者の「日本精神」の気風が残っていれば、
こんなことにはならないはずなんですがねえ。
案の定IBAFも日本の抗議を受け入れ、韓国に遺憾の意を表明し、ルールの改正を示唆しました。
まさか誰もやらんだろうと思って明文化していないことを平気でやるんだもの、
ルール改正は当然も当然ですよ。

 また、これを認めちゃう審判団もちょっとひどいとオレは思います。
オレはこのアジア野球選手権の野球ルールが何に基づいているかよく知らんのですが
(たしかIBAFのルールですが、オレはこれを知りません)、
日本の公認野球規則によれば、今回のケースは「黄金条項」として知られる9.01(c)の項目、
すなわち「審判員は、本規則に明確に規定されていない事項に関しては、自己の裁量に基づいて、
裁定を下す権能が与えられている」という条文が適用されるはずです。
つまり、このオーダー変更は認めるも認めないも、審判団次第だったはずなのです。
 事実、日本のプロ野球ではこんなことがありました。
元オリックスのニールが試合直前に激しい腹痛と下痢を起こしたのですが、
DHだったために打席に立つ前の交代が審判団に認められず、
初回の攻撃で下痢を我慢しながら適当にバットを振ったらホームランになり、
全速力で塁を回ってホームイン後、ハイタッチもせずにそのままトイレに駆け込んだのです。
これは、事前に仰木さんが対戦相手の王監督に交代の許可を取っていたにもかかわらず、
審判団にルールを厳格適用されたケースです。
悪用するつもりはなかったのですが、それでも審判は交代を認めなかった。
今回のケースは、明文化されてはいないとはいえ、
明らかに韓国に悪用の意図があったわけですから、
審判団は「黄金条項」を適用してメンバー交代を拒否してもよかったのではないでしょうか
(オレは審判ではないから、ルールの解釈が間違っていたらすみません)。
結局日本が勝ったからいいようなものですが、まったくもって胸糞の悪い試合でした。

 そして、その次の日は我らがチャイニーズタイペイと日本の試合でした。
韓国と日本の試合でもそう思いましたし、この試合でも思いましたが、
選手のポテンシャル的なものはさほど変わらないということを実感しました。
台湾の選手でもダルビッシュからホームランが打てるし、
韓国の選手でも成瀬からホームランが打てるんですよ。
少なくとも個人個人の能力を単純に比較する限り、
韓国・台湾の野球はかなり日本の野球に追いついてきていますよ、マジに。

 しかしそれを踏まえた上で、オレは日本と韓国・台湾には
まだまだ埋めがたいレベルの差を感じました。
日韓戦はスコアは近接していましたが、実際はスコアの差以上の差があったと思います。
6回、韓国は川上、岩瀬の二投手から満塁の場面を作りましたが、
エラー、当たりに行った死球、四球でヒットは出ていない。
この間にエンドラン失敗で走者進めずやら、初球打ち上げて一邪飛やら、
内のスライダーで三振やらでまったくボールが前に飛びませんでした。
8回は40球ぐらい投げてヘロヘロの岩瀬さんから無死一、二塁、
バントして一死二、三塁にしましたが、犠飛で1点、
8番趙寅成は安打を打ったものの二塁走者三塁ストップ。
代打朴勍完は内の直球にバットも触れず見逃し三振と、
またも肝心なところで一本が出ませんでした。
韓国の打者がインコースを苦手にしているのは事前からわかっていたでしょうが、
前半は敢えて内角を乱用せずに(そのおかげで成瀬は少し打たれましたが)
あのしびれる場面で狙ったように内角で打ち取った。
また、そこにキッチリ投げる岩瀬さんも岩瀬さんです。
百戦錬磨というのはこういうことを言うんですよねえ。
一歩間違えば逆転打のあの場面で内のまっすぐで攻める土壇場での
クソ度胸は韓国にも台湾にもまだ無い。正直役者が違いましたよ。
しかも、この展開にあって藤川は温存している。怖いくらいの冷静さです。

 次の台湾戦もそうです。途中まではロースコアの展開で、台湾に一発が出て逆転した。
オレも一度は喜びましたよ。
でも、すぐ次の攻撃で先頭の村田が死球、次の稲葉が右前打。
ヤバイ!と思ったら、ここで二走に荒木ではなく宮本さんを送ってきた。
俊足よりも、突っ込む突っ込まないの的確な状況判断を求めての、
敢えての宮本さん代走。これも怖いほどの冷静さじゃないの。
そして次の里崎が送った。確かに一見刺せるか微妙なところに転がりましたが、
あれは一塁で確実に殺さなきゃいけないケースです。
犠牲フライで同点止まりか、悪くても1点ビハインドで止めなきゃいけないんだから。
オールセーフだけは避けなきゃいけない。
オレは「ファースト!」と叫んだんですが遅かった。陽建福は三塁に投げて野選ですよ。
これで完全に陽は浮き足立った。大量点を取られる、と思ったところで、
わいはいけめんの大村さんが無死満塁からスクイズ敢行でしょう。
宮本さんはこのスクイズで本塁に帰ってきた。
極めて冷静な逆算のもとに攻撃が構築されているんです。
星野さんのことはオレはあんまり好きじゃないけど、
これだけ冷静な采配が揮えるのは素直にすごいと思いますし、
何よりもそのプレーを冷静に決められる選手がすごいと思いますよ。
 台湾・韓国のレベルが確実に上がってきたことや、
それを踏まえても日本とはまだ大きな差があることも含め、
12月のこの時期までファンの皆さんに素晴らしい試合を見ていただけたことが、
大会の一参加者としていちばん嬉しかったことです。
視聴率もかなり取ったようですし、まだまだ野球は捨てたものじゃない、といい気持ちになりました。
オレは負けた側ではありますが、野球の奥の深さを思い知らされましたし、
そもそも正々堂々と戦えたことが気持ちよかった。
勝っても負けても清々しい、素晴らしい試合で07年シーズンが幕を閉じてよかったと思います。

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Author:邱俊雄
2ch@プロ野球版のスレ「許銘傑のオレが豊田さん!第2部」に連載中の36氏のコラムを中心に集めています。

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