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2018-12

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第5部 708-712 許銘傑のオレが豊田さん!2-63 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 オレが最近知って感銘を受けた人の話から始めたいと思います。
皆さんは、西口順一さんという人をご存じでしょうか。
まあ、ご存じの人は相当な野球マニアだと思いますよ。
この人はプロ野球選手だったのですが、一軍の試合はおろか、
二軍の試合にすら1試合も出場していないのです。
 西口さんに関する情報は多くはありません。
手元に西口さんに触れている98年の山陰中央新報がありますから、
それを参考にしながら皆さんにご説明することにします。

 小さい頃からプロ野球選手になる、が口癖だったという西口順一選手は、
185センチ135キロの巨漢選手でした。
江の川高校に進学し、その後社会人の阿部企業へ。
プロ野球への想いを抑えきれなくなり入団テストを受けて、
88年、24歳にしてドラフト外で阪急ブレーブスに入団します。
 この入団テストが圧巻だったらしい。
飛んでくるボールの半分をスタンドへ放り込んで、見事合格です。
それもそのはず、この人は中学3年の時に全国大会で
大阪球場の中段までブッ飛ばしたことがあるんだとか。飛距離には自信があったのです。
選手名鑑には「飛距離はブーマー並み」と書かれ、
キャンプでは異色のルーキー・4番候補としてかなり期待されたようです。
子供の頃から憧れ続けたプロ野球にやっと自らの力で手をかけ、
これから飛躍しようというまさにその時でした。

 2軍のオープン戦に出場した西口さんは、二塁へ滑り込んだ際にケガをします。
診断結果は「腰椎圧迫骨折、プロではもう無理」という非情なもの。
その秋、4番どころか二軍の公式戦にも出られないまま、西口さんは阪急を退団します。
さらにその4年後、草野球の打席でバットを振った瞬間、全身に鈍い音が響き、
西口さんは打席にくずおれてしまいます。
彼はそれ以降車椅子生活を余儀なくされています。

 「好きな野球もできず、もう楽しみは何もない」、
西口さんは、何度も病院の屋上の金網を乗り越えようとしたと言う。
さらに95年1月、神戸に住んでいた西口さんを阪神大震災が襲います。
自身にはケガはなかったものの、
「身体が不自由な自分は逃げることもできなかった。情けなかった」。
西口さんは、施設でリハビリを始めました。
そこの施設で、震災で下半身不随となった女性や、交通事故で両足を切断した男性たちと出会い、
「みんな一生懸命だった。自分は甘えていた」と生きる気力を取り戻した西口さんは、
障害者スポーツに没頭します。
結果、パラリンピック出場こそ成らなかったものの、砲丸投げでアジア大会4位に。
 そして、現在は、池山隆寛さんや巨人の金刃らを輩出した名門尼崎市立高校で
野球の指導にあたっているのだそうです。
「彼らを甲子園に出してやるのが夢」さらに、
「完全に社会復帰して、野球教室を開催したい」のだとか。
このへんは、大阪府豊中市の建築会社「ラインワークス」のブログに掲載されています。

 オレは、この話を知って、さまざまなことを考えました。
 まずは、運命というものの過酷さです。入団テストを受けてまでプロ野球の世界に飛び込んできて、
一試合も出場しないうちに選手生命を絶たれるということの非情さですよ。
オレたちプロ野球選手はいま、毎日当たり前に野球が出来ていますが、
これは奇跡的な偶然のもとにあって、いつ何時身体がブッ壊れるかわからんのです。
事実、オレも今まで野球をやってきて、もう二度と野球の出来ない身体になってしまった選手や、
のちのちの人生にまで影響を及ぼすようなケガをしてしまった選手をいっぱい見てきている。
元気にマウンドに上がれる、元気に打席に立てる、というのは本当にありがたいことだなあ、と
つくづく思います。

 それから、野球、とくに日本プロ野球というものの持つ力はすごいんだなあ、
一生を賭けるに値する場所なんだなあと再確認しました。
野球界は、選手、コーチ、監督、裏方、OB、マスコミ、ファンの皆さん、
そのすべての夢を背負っている場所なのです。
その無数の夢の上に成立しているこのプロ野球という場にいられることを、
オレは本当に誇りに思います。
だからこそ、オレたち選手はこのペナントレースを盛り上げるために全力で戦わなければならん。
プロ野球は夢を賭けられる場所であるか?という自問をつづけ、
YESと答えるためのプレーをグラウンドで続けなければイカンのです。
星野さんが「バッシングすると子供が夢を語れなくなる」と言ったのはチャンチャラおかしいけども、
プロ野球界が「夢を語れる場所」であるべき、という論はまったくもって正しいとオレは思う。
夢の語れないプロ野球なんて何の価値もありません。

 どういうプロ野球が夢を語れるプロ野球か。
全力で、勝利を目指して死力を尽くすプロ野球に決まっています。
しばらくこのコラムもプロ野球から離れていましたが、ペナントは俄然面白くなってきましたねえ。
 パはさらに混戦です。ライオンズはホークスと引分祭をやってからガタガタッと行ってますが、
とりあえず何とかやるしかない。
ブラゼル、ボカチカ、GG、後藤と強打者が軒並みケガでおらんし、投手もちょっとヘバってきましたが、
優勝は手の届く所にあるんだもの、痛いの痒いの言っている場合ではない。
オレもいつお呼びがかかるかわからんから、2軍で万全の態勢で控えています。
この間も先発して、2回1/3で3失点ですよ。オレはちっとも困らん。
ライオンズはとにかく、クライマックスシリーズまでにどう立て直していくかが今後の焦点です。
 2位以降は本当にわからんね。オリックスは最近横綱相撲になりつつある。
とにかく投打がバッチリ噛み合っていますからねえ。
とくに川越さんの中継ぎがあんなにハマるとは思わなかった。
後ろの層が厚くなって、本柳を休ませることもできましたし、
香月・吉野あたりもいい働きをしているでしょう。先発では小松がいい。
とにかく今はチーム状態がいいですよ。

ロッテも何かわからんけど強い。久しぶりに9月のロッテを見る感じです。
川崎が調子を完全に取り戻したのが大きいね。
やはり、後ろさえ充実すればどうにかなるチームだったのです。
このチームが満塁で強いのは2005年以来のはずですし、最近はズレータまで打ち始めた。
絶好調の今江がいなくなるのは痛いけど、いまは先発が粘れないのを中継ぎとがカバーしている。
これで久保のときに援護がつくようになればホンモノです。
優勝は譲りませんが、2位まではいくかもわからん。
ホークスはなんだかしんどいねえ。川崎もいない、長谷川もいない、大隣もいない、というのが
ジワリジワリと効いている感がある。
ここもしかし噛み合わせが戻ればどうにでもなります。
多村も戻ってきたから、とにかく王さんに楽をさせてあげないといけません。
日本ハムは一進一退なんですが、ロッテとオリックスが駆け上がったからこの位置にいる。
チーム状態は底を打ったと思いますから、ここもまだまだわかりません。
あんなに打てない期間が長かったんだから、突如として打線がつながるかもしれませんしねえ。
楽天はとにかく、掻き回すことですよ。しんどいのはわかるけど、舐められたら終わりです。
他の5チームをどれだけギャフンと言わせられるかが楽天の勝負、ノムさんの真骨頂です。

 セリーグもさらっと触れておきましょう。阪神はどうしちゃったのかね。
最近は完全に巨人のほうが強いでしょう。
オレは思うんですがね、巨人はまだムチを入れとらん気がするのです。
天王山はまだ先だと思っているのでしょう。
そのタイミングを読み違えないこと、それからムチを入れたときに馬がきちんと走ること。
これさえ上手く行けば、オレは巨人の優勝はじゅうぶん有り得ると思います。
逆に阪神は、もう何でもいいから勝つしかない。
巨人が追い上げたというより、阪神が猛烈にコケているからこんなに差が詰まっているのです。
岡田監督がどうもビビッているように見えるけど、
そこはカネ・シモ・ヤノのおじいさん3人が士気を鼓舞していかないといけません。
あれだけの独走状態から追いつかれた日にはどうにもなりませんよ。
中日、広島、ヤクルトもまだどうなるかわからん。この熾烈な3位争いは本当に面白い。

不甲斐なかったオリンピックで失った球界の信頼を取り戻すべく、
日本プロ野球界もシャカリキになって面白いペナントレースを演出している。
これは球場に見に行かんテはありませんよ。
ペナントレースも佳境、残り20試合から30試合の熱戦は目が離せません。

 最後に、北京の後処理について話しておきましょう。
JOCの遅塚専務理事が、強化費の配分をめぐって
「野球からはむしろ罰金を取りたい」と冗談半分に発言したらしい。
強化費に関してはいろいろ考え方があるでしょうが、オレはこの発言は気に食わんね。
星野さんの独断専行をそのまま放置しておいて、まるでJOCが被害者のような発言でしょう。
JOCがしっかり野球日本代表にモノを言えていればこんなことにはならんかったのに、
責任逃れはいけません。
 それから、星野さんがWBC監督を引き受けない、と表明したそうですが、
当然も当然、大当然ですよ。
ホームページのコメントも見たけど(なんだか、グダグダ、グダグダ言っとるばっかりで
要点がまったく頭に入らん文章でしたが)、
要するに、世論の反応を見ていたということでしょう。
世論が許せばやるつもりだったけど、誰も許さないから
(当たり前です。試合でも会見でもあんな醜態をさらしておいて誰が許しますか)
とりあえず退いておく、しかも、「前からやるとは言っていなかった」なんてことを平気で言う。
挙句に、今回は事務局まで巻き込んで、事務局へのコメント、みたいなテイで書いていますが、
本当に事務局への連絡なら口頭でやればいい話じゃないの。
なんでわざわざホームページに掲載するんですか?
ファンへのコメントなら、ファンの皆さんへ、と題して、堂々と書けばいいでしょう。
あいかわらず、姑息な手段で切り抜けようとするばっかりで、
結局自分で責任をかぶることをしない人なんですよ、この人は。
夢は1001ドラゴンズ、という山本正之先生の歌があったけども、
仕事はせん一、言い訳は1001ですよ。

 星野さんのことなんかほっといて、とりあえずは盛り上がるペナントレースを楽しみましょう。
野球の本道は、まずもってペナントレースです。オリンピックやWBCはその集大成、
いわば期末テストですよ。
まずは本道を精一杯やることが、WBC連覇への最高の近道のハズです。
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Author:邱俊雄
2ch@プロ野球版のスレ「許銘傑のオレが豊田さん!第2部」に連載中の36氏のコラムを中心に集めています。

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