2017-11

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第3部 26-29 許銘傑のオレが豊田さん!2-22 by36

セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下邱さんの訳)

 日本シリーズは中日ドラゴンズが53年ぶりの日本一に輝きました。
中日は強かったねえ。日本ハムの打線は確かに強力打線ではなかったけど、
それを完璧に抑え込んでの日本一でした。
セリーグの日本一は2002年の巨人以来ですか。あの年の相手が我らが西武ライオンズで、
オレも2試合に登板したんですが正直苦い思い出しか残っていません。
日本シリーズの雰囲気は普通の試合とは全然違うものねえ。
1999年の関川さんぐらいからでしょうか、「逆シリーズ男」なんて不名誉な概念が誕生して、
01年の礒部さんやら02年の和田さんやらがそう呼ばれてしまいましたが、
日本ハムは稲葉さんが完全に抑えられていたのが痛かった。
先週も書きましたが、武田勝はボコボコに打たれるわ、稲葉さんはサッパリだわ、
セギノールは打つわ、とどうも日本ハムはいつもの日本ハムじゃなかった。
明らかに昨年のほうがのびのびと野球をやっていたもんねえ。
 佐藤義則さんが吠えていますが、やっぱりヒルマンが
自分だけ先に契約を発表してしまったのがチーム内に影響を及ぼしているようです。
監督が代わればコーチも代わるのが基本の日本ですから、
優勝監督がサヨナラといなくなってしまっては
優勝チームを支えたコーチが職を失うことになってしまいます。
星野さんの阪神の時は、もともとチームにいた岡田監督の
禅譲路線だったから良かったのですが、
年を追うごとに監督の移籍が活発化している現在にあっては、
今回の日本ハムのようなケースが今後も起こり得ます。
しっかり対策を決めておかんと、食いっぱぐれるOBが多発しますよ。
言いたくないけど、小川博さんみたいなことだってないとは言えない。
選手についてはオレはずっと言っていますが、もうOBも使い捨てる時代じゃない。
人材は大事に使わんと、プロ野球界を担うべき若手からソッポを向かれてしまいますよ。

さて、日本シリーズといえば第5戦の落合監督の采配がだいぶ議論を呼んだようです。
まさか日本シリーズで8回まで完全試合なんてことが起こるとは思わんものねえ。
たしかにあの日の山井は素晴らしかった。
で、9回に完全試合続行のまま岩瀬さんに交代となったのですが、
結果的には山井がマメをつぶしていて、自分から降板を申し入れたんだそうです。
試合の終わった翌日以降は、そのことが公になりましたから、
交代は是とする意見が多くなったようです。
試合当日も、中日ファンはどちらかというと日本一を重視していて、
ほぼ満場一致で交代は是、という答えが多かった。
 しかし、オレはもし山井がマメをつぶしていなかったら・・・と考えてみたいんですよ。
もし山井がマメをつぶしていなかったら、あの場面で山井を代えるか、代えないのか?ということです。
これはね、本当に難しい問題ですよ。監督経験者の中でも意見は分かれているようです。
 オレはね、あの場面でどういう手を取るのが最善か、という命題に対して、
まずプロ野球は何のためにやっているか、と考えました。
その大前提に立たないと、この問題の答えは出ないと思っています。
プロ野球は何のためにやっているのか。
野球協約の第3条に「協約の目的」というのがありますが、これを紐解いてみましょう。
(1)わが国の野球を不朽の国技にし、野球が社会の文化的公共財となるよう努めることによって、野球の権威および技術にたいする国民の信頼を確保する。
(2)わが国におけるプロフェッショナル野球を飛躍的に発展させ、もって世界選手権を争う。
(3)この組織に属する団体および個人の利益を保護助長する。
この3つが野球協約の目的、ひいてはプロ野球自体の目的となるわけです。
1項目めはすなわちファンの皆様に喜んでいただくためのプロ野球ということでしょう。
2項目めはそれ自体発展していくためのプロ野球、
3項目めは球団や親会社、選手などの利益ということになります。
この協約は、プロ野球の基本姿勢はファン≧球界≧球団、選手の利益である、ということをあらわしています。
すなわち、ファンの皆様がいちばん喜ぶのがプロ野球として正しい姿であるということです。
もちろんこの「ファン」というのは、特定球団のファンだけではなく、
すべての野球ファンを指すことは文脈から自明です。

 すべてのファンの皆様に喜んでいただくためには、
完全試合にチャレンジさせるほうが良いのか、確実に勝ちに行くほうが良いのか。
では、野球ファンが究極的に望んでいるものは何か?ということになるのですが、
これは人によって答えは違うでしょうが、オレは
「異次元の能力を持った選手たちの度胆を抜くプレー」だと思う。
贔屓球団がある人も、ない人もいるでしょうが、それらに関係なく、
基本的にプロ野球とは異次元の能力を見せるためのものだと思うのです。
この観点に立てば、ペナントレースの結果とは、各チームに集った異能者たちが
総力を結集してガチンコに戦って出た結果ということですから、
優勝はひとつの大きな目標ではあっても、プロ野球自体の究極目標ではない、ということになります。
シリーズの完全試合は、メジャーでも一度しか記録されていない大記録、
もちろん日本では前例がありません。
継投による完全試合も前例はないけど、日本ではあくまで参考記録扱いにしかなりません。
これは間違いなく野球の神様が用意してくれた究極の舞台、
オレだったら悩みに悩んだでしょうが山井に夢を託したと思う
(再度言いますが、これは山井がマメをつぶしていなかったら、という仮定の話です)。
この試合は5戦目で、両チーム王手という状況ではないから、
優勝か、完全試合かという究極の選択ではない。
山井が完全試合を達成すればそれでよし、走者を出したら岩瀬さんを出せばよし、
仮にランナーがひとり帰ってもこの試合勝てばよし、
さらに逆転負けしてもあと2戦ある。監督としてはそこまで考えて
「山井、この試合お前にやる」と言っていい状況ではないかと思います。
 もちろん、オレは落合さんを批判するつもりはない。
何度も言いますが今回の降板は山井が言い出したわけですし、
「すべての野球ファンが望んでいるものは何か」という問いにも答えは複数あるでしょう。
結果的にゼロで抑えて、中日は53年ぶりの日本一に輝いたんですから、
落合監督の取った戦術は正しかったのです。
少なくとも、彼を支持する中日ファンや、中日球団自体は
日本一のほうをより強く望んでいたでしょうからねえ。

 結局オレはね、今回のあの試合の存在こそが、
「すべての野球ファンが喜ぶ」ものだったという気がするんですよ。
あの試合を見たみんなが、「あの場面、どうするのが正しいのか?」
「オレだったらどうするか?」と考えるでしょう。
そして、ああでもないこうでもない、と野球についての持論を展開しあう。
野球とは何を最優先すべきなのか?勝利か?面白い試合か?
それらは両立しないのか?両立させた上での究極の選択としてはどちらなのか?
家庭で、職場で、飲み屋で、口角泡を飛ばして議論をする。
野球ファンはみんな、野球について語ることが大好きです。
だから、それだけ語る余地のあるあの試合が野球の神様によって用意されたこと自体が、
ファンの皆様にとって最高のプレゼントだったのではないかと思うのです。
そう、すべての野球ファンがいろいろな場所でこの試合について
ああでもないこうでもないと議論を重ねること、
それ自体こそが「野球が社会の文化的公共財」であることの証なんですよ。
オレは、日本のファンの皆さんがこの采配について熱く語っているのを見て、
やっぱりプロ野球は捨てたもんじゃない、と嬉しくなっちゃいましたよ。
 いろいろな意味で素晴らしい試合をもって、今年のプロ野球は幕を閉じることになりました。
これからは日本ではアジアシリーズですが、オレはIBAFワールドカップに参加しています。
それが終われば今度は北京五輪の予選であるアジア野球選手権大会が待っています。
アジア最終予選の枠は一つ、順当に行けば日本なんでしょうが、
今年は台湾開催という地の利があります。
日本、韓国何するものぞ、必ずや年内に五輪進出を決めてみせます。
まずは目の前のワールドカップ。郭泰源さんが監督、呂明賜さんがコーチ、
林英傑、林恩宇の双林もいます。
皆さんは日本の応援もあるでしょうが、できれば台湾の応援もよろしくお願いいたします。
スポンサーサイト

«  | HOME |  »

プロフィール

邱俊雄

Author:邱俊雄
2ch@プロ野球版のスレ「許銘傑のオレが豊田さん!第2部」に連載中の36氏のコラムを中心に集めています。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。