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2018-12

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第3部 74-76 ニコースキーの俺がAP通信

フクオカ ソフトバンク ホークスの CJニコースキーテス ユーノー
(以下門奈通訳の訳)

「生ける伝説だった」これ以外の言葉は要らないだろう。
イナオ・カズヒサ氏が惜しまれつつこの世を去った。
我々アメリカ人に彼の友人が彼を紹介するときの逸話が特に印象的だった。
「彼は42勝したんだ」 「たったそれだけ?」と返すと
「1年で!」 と言われれば我々は絶句する以外に術がない。

簡単にデッドボールを出してしまったり、そうすると決まって彼に
ラジオで雨あられと苦言を呈されたのが私だ。
耳が痛いが、基本をとにかく説く。彼の解説はつねにオーソドックスだ。
温厚だったそうだが、やはり現場では鬼だったということは本人が公言している。
「命まで取られるわけじゃないんだから(簡単に四球なんか出さないで)勝負しろ。
むしろ俺がお前を生かしてはおかないぞ」という言葉もコーチ時代には聞かれたそうだ。

映像、記録や逸話を紐解くにつれて、彼がただの伝説ではなかった、
近代的なピッチングの祖の一人だった、ということがわかって本当に興味深い。
そして、本当に惜しい人を亡くしたのだ、と考えさせられた。
レスト・イン・ピース(安らかに、ご冥福を)。

本当は別のテーマで始める予定であったのだが、
今日はまずイナオ氏へのメッセージから始めさせて頂いた。

アライに続きフクドメがFAの権利を行使した。
むしろドライに態度を表明してくれてよかったじゃないか、という話になりがちだが
ところがそうはいかないのだ。彼は逆指名入団をしている。
逆指名制度との絡みも含め、日本とアメリカのFA制度の違いを私なりに考えてみた。

逆指名制度は1990年代から始まり昨年まで名前を変えて
(実質上は大きな変化を見せず)続いた制度だが、一言で言ってしまえば
ドラフト上の横槍指名拒否のうえ確実に入団、というのを制度上公然にまかり通らせたのである。
アマチュア版FAと言ってもいい。
この制度はとにかくセンセーショナルだ。アマチュアとプロとの線を越えていく過程において
入団先を自分あるいは周囲の関係者の意思で決定できるのだ、
もちろん選ばれたものだけが、であるが。

その後自由意志で移籍するFAの権利を取得した場合、さてこれが問題だ。
逆指名という行為が「生涯1球団」を宣言したも同然な印象を与えたことは比較的容易に想像できる。
選手がそんなこといつ言った、というような気になったとしても、日本人の気質から言って
簡単にこれを拭い去ることは難しいだろう。しかも比較的プレーヤとしての完成が遅かった
選手であったならばなおさらである。
逆指名に至るまでのマネーゲーム、そしてその他の条件提示を
日本のファンは、NPBから完全に開示されてはいなくとも、うすうす勘付いている。

逆指名とFAのセット、しかも出て行かれるとなれば
感情的なこじれが大勢を占めるのは仕方ないのではないだろうか。
どんなにアメリカナイズの波に洗われても日本のファンの根底では
ナニワブシなのだ。義理に流されることを尊ぶのである。

今年は形を変えて存在し続けた逆指名制度がなくなる初のドラフトになり
来年には分離ドラフトが統合ドラフトに戻る。
逆指名導入前、ドラフト外廃止前の状態にドラフトは戻ることになる、と考えてよいのだろうか。
私個人としては日本の来年以降のドラフトは面白いと思っている。
クジビキというのが素晴らしいではないか。クジで引かれるものは上位の一握りのみ。
選ばれた人間のみが、クジという運命の波に身を任せるのだ、
そこに希望球団というナニワブシとのせめぎ合いがある。

TVがその中継の模様を必ず放映していたドラフト、それが茶の間に帰ってくる。
ただし。いかにも寝てません、といいたげなけだるい顔でTVに映ってクジを引く球団のボス。
あれはご勘弁願いたいな、妻が一瞬でチャンネルを変えてしまうから。(了)
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Author:邱俊雄
2ch@プロ野球版のスレ「許銘傑のオレが豊田さん!第2部」に連載中の36氏のコラムを中心に集めています。

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